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NFC 各地区の展望

NFLジャパン提供

NFC東地区

 昨シーズンは11勝5敗でニューヨーク・ジャイアンツが5年ぶりに地区優勝を達成。ワシントン・レッドスキンズも7年ぶりにプレイオフ進出を果たした。今シーズンはこの2強に加え、WRテレル・オーウェンスが加入したダラス・カウボーイズの前評判も高い。フィラデルフィア・イーグルスは昨年、そのオーエンスの引き起こした内紛に苦しめられたが、今シーズンはその抜けた穴をフィールド上でいかに埋めるかに命運がかかる。

 ジャイアンツは先発2年目となるQBイーライ・マニングは成長著しい。インターセプトなどのミスを減らし、チームの大黒柱RBティキ・バーバーの負担を減らしたい。ディフェンスにはレッドスキンズからLBラバー・アーリントンが加入。リーグ24位のディフェンス再建し、激しい戦いが予想される同地区の連覇を狙う。

 レッドスキンズはこのオフシーズンも、積極的な補強を続けた。WRアントワン・ランドレル、ブランドン・ロイド、DEアンドレ・カーター、Sアダム・アーチュレータらを獲得し、復帰3年目を迎えるヘッドコーチ、ジョー・ギブスの手腕に委ねる。プレシーズン中に負傷したRBクリントン・ポーティスの回復具合が気になるが、そのバックアップにはファルコンズからTJ・ダケットを獲得した。

 カウボーイズのオーエンス獲得は、戦力面では大きなプラスとなるが、その分、リスクも伴う。トレーニングキャンプ中には、負傷で練習に参加できないオーエンスとヘッドコーチのビル・パーセルズとの軋轢がすでに表面化している。パーセルズがオーウェンスをコントロールすることができれば、3シーズンぶりのプレイオフ進出の可能性は大きく広がる。また、Kマイク・バンダージャクトの加入は、昨シーズン、3試合を3点差で敗れているカウボーイズにとっては大きい。

 イーグルスはオーウェンスの抜けた穴を、開幕前にセインツから獲得したWRダンテ・ストロワース、または2年目のレジー・ブラウンが補えるかがポイントに。QBドノバン・マクナブは、昨シーズンの後半に患ったヘルニアからの復帰となる。ディフェンスではDEダレン・ハワードを獲得し、ドラフト1位でDTブロデリック・バンクレイを指名。失点数29位のディフェンス再建を図った。

NFC北地区

 昨シーズンは、シカゴ・ベアーズが11勝5敗で4年ぶりに地区優勝とプレイオフ進出を果たした。昨シーズンのベアーズの快進撃の原動力となったディフェンスは今シーズンも健在。そのベアーズを脅かす存在になり得るのが、昨シーズンは9勝7敗でプレイオフ出場を逃したミネソタ・バイキングス。5勝11敗のデトロイト・ライオンズ、4勝12敗のグリーンベイ・パッカーズも新ヘッドコーチを据えてチームの再建に取り組む。

 ベアーズのヘッドコーチ、ロビー・スミスは3年目にして見事に古豪の再建に成功した。地区連覇に向けてRBトーマス・ジョーンズのトレーニングキャンプ中の負傷は気になるところ。ベアーズが次のステップに進むにはQBレックス・グロスマンがケガをせず、さらなる成長を遂げることが期待される。グロスマンの控えには、ブライアン・グリーシーが備える。

 バイキングスの新ヘッドコーチにはイーグルスで長年オフェンス・コーディネーターを務めたブラッド・チルドレスが就任。エースQBだったダンテ・カルペッパーがチームを去り、昨シーズン7年ぶりにチームに戻ったブラッド・ジョンソンがスターターとなる。RBチェスター・テイラーを獲得し、チルドレスが得意とするバランスある攻撃の実現を図る。

 ライオンズは、過去10年に渡りバッカニアーズのディフェンスラインをコーチしたロッド・マリネリを新ヘッドコーチに任命した。そしてオフェンス・コーディネーターには、昨年のラムズヘッドコーチ、マイク・マーツが就任。移籍したジョーイ・ハリントンに代わる新QBとしてはジョン・キトナを獲得。マーツの就任によりタレントが揃うオフェンスが爆発すれば、ダークホースになる可能性も。

 パッカーズも新ヘッドコーチに、49ersのオフェンス・コーディネーターだったマイク・マッカーシーを迎えた。去就が注目されたエースQBブレット・ファーブは、現役続行を決断。昨シーズンは29個のインターセプトを許したファーブの復調が、今シーズンの命運を握る。ファーブが調子を取り戻せない場合、マッカーシーはいきなり難しい決断を迫られる可能性も。

NFC南地区

 昨シーズンは11勝5敗でタンパベイ・バッカニアーズが地区優勝を果たし、カロライナ・パンサーズも11勝5敗でプレイオフへと進出した。この地区では過去3シーズンで優勝チームが異なっており、毎年、予想するのが難しい。今シーズンもその状況は同じだが、オフシーズンの補強などによりパンサーズが頭一つ抜け出した感がある。それをバッカニアーズとディフェンスを強化したアトランタ・ファルコンズが追う。2年ぶりにニューオリンズに戻るニューオリンズ・セインツも、大幅に戦力を補強した。

 バッカニアーズの昨シーズンの優勝は、リーグ1位のディフェンスが支えた。連覇に向けては、先発として初めて開幕を迎えるQBクリス・シムズがカギを握る。シムズは昨シーズン途中から、ブライアン・グリーシーの負傷によりチャンスをつかんだ。11月で35歳になるWRジョーイ・ギャロウェイが、キャリア最高となった昨シーズンの成績を維持できるかも大きな要素となる。

 パンサーズはWRキーション・ジョンソンを獲得。スティーブ・スミスとのコンビは、QBジェイク・デロームのパスの幅を大いに広げることになる。さらに、RBデショーン・フォスターの控えとして、ドラフト1位でディアンジェロ・ウィリアムスを補強。ディフェンスでも、強力なDL陣にDTマーク・カモエアトゥを加え、磐石の態勢を整えた。

 ファルコンズは前年にNFCチャンピオンシップに進みながら8勝8敗と不振に終わった。DEジョン・エイブラハム、Sロイヤー・ミロイを加え、NFL 22位に終わったディフェンスの強化を図った。しかし、やはりこのチームのカギはQBマイケル・ビックが握る。ビックの新たなターゲットとしては、ブロンコスからWRアッシュリー・レリーを獲得した。

 セインツはQBドリュー・ブリーズを獲得し、RBにはドラフト1位でスーパールーキー、レジー・ブッシュを獲得。昨年のハリケーンで受けた災害からの復興に取り組む、地元ニューオリンズを熱狂させている。ヘッドコーチにも、過去3シーズンに渡りカウボーイズのQBコーチを担ったショーン・ペイトン迎え、新たなスタートを切る。

NFC西地区

 昨シーズンはシアトル・シーホークスが13勝3敗で連覇を達成。そのまま、チーム史上初のスーパーボウルへと進出した。その他3チームは、いずれも負け越しに終わっている。今シーズンもシーホークスの優位に変わりはない。他チームでは、新スタジアムが完成し、アリゾナに移転後初めて真のホームを手にしたアリゾナ・カーディナルスは大きな補強を行い、面白い存在になっている。サンフランシスコ・49ersも向上が期待されるが、セントルイス・ラムズは再建期に突入している。

 シーホークスの昨シーズンの主力メンバーの中では、Gスティーブ・ハッチンソンがチームを離れた。昨シーズンのリーグMVP、RBショーン・アレキサンダーの走りへの影響が懸念されるが、シーホークスの優位に変わりはない。2000シーズンのジャイアンツ以来、5年連続でスーパーボウル敗戦チームは翌年負け越している。果たして、シーホークスがこのジンクスを打ち破るチームとなるか。

 ラムズは、ドルフィンズのオフェンス・コーディネーターだったスコット・リネハンを新ヘッドコーチに迎えた。RBマーシャル・フォークは負傷により今シーズンの出場はできず、そのまま引退することが有力視されている。ディフェンスでは、2005年の最終戦と比較して7人の新スターターが誕生することが濃厚であり、リネハンはチーム再建に取りかかっている。

 カーディナルスは、FAの目玉であったコルツRBエジャリン・ジェームスを獲得。リーグ最下位だったラン攻撃の大幅な向上を狙う。ジェームスの加入は、QBカート・ワーナー、WRラリー・フィッツジェラルド、アンクゥアン・ボルディンらタレントが揃うパス攻撃をも成長させる。さらに、ドラフト1位で獲得したQBマット・ライナートは、新スタジアムとともにファンの期待を膨らませている。

 49ersでは、昨シーズンのドラフト全体1位指名のQBアレックス・スミスの成長が期待される。新たなオフェンス・コーディネーターに、カウボーイズでトロイ・エイクマンらを育てた経験のあるノーブ・ターナーが就任したのは、スミスにとって大きなプラスとなる。WRアントニオ・ブライアントの加入、着実にOLを強化するというチームの方針も、スミスの成長を全面的に支える。

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