2日の第77回選抜高校野球大会準々決勝で、2度目の優勝をめざした沖縄尚学は、神村学園(鹿児島)に2対3で惜敗した。それでも、スコアラーから転向した沖縄尚学のエースは「最高です」。8強以上では47年ぶりとなる九州・沖縄勢対決を制した神村学園は、昨年の済美(愛媛)に続く創部3年目での決勝進出の快挙をかけ、3日の準決勝にのぞむ。
「このままだと、マネジャーになるのかな」。沖縄尚学のエース前嵩雄基投手は1年のころにひじを痛め、全く投球ができなかった。野球を離れることも考えたが、「みんなと一緒にやりたい」とスコアラーを志願。ほかの選手が試合に出るのを見ては、ずっと不安に思っていた。
故障中はずっと走り込み。1カ月ごとに靴をつぶし、新調した。2年になって故障は治ったが、夏の沖縄大会はベンチを外れた。背番号1は、新チームからだ。
昨秋の沖縄大会でフォームを崩し、角田篤敏監督が足を上げずに歩くような投法を授けた。球速は135キロから120キロ台に。「力いっぱい投げないけど、本当にこれでいいのか」と悩んだが、制球が安定した。「投げる時の力は5割で。気合は百パーセントで」
神村学園戦は今大会3度目の先発。失策が絡んで2点を失ったが、我慢強く投げて接戦に持ち込んだ。「あきらめずに頑張ってきた成果が出せて、本当に最高です」