|
サッカーの06年ワールドカップ(W杯)ドイツ大会のアジア地区1次予選がいよいよ開幕し、日本は18日に埼玉スタジアムでオマーンと対戦する。日本は比較的楽な組に入ったが、それでも油断できないのがW杯の1次予選だ。今回と同じく、事実上オマーンとの一騎打ちだった7年前のW杯フランス大会の1次予選を振り返りながら、最終予選進出のポイントを探った。
■情報戦での相手の裏をかく
まず情報戦がポイント。97年当時の日本代表は、岡田武史コーチが事前のスカウティングでつかんでいた情報が、初戦で唯一の得点につながった。大胆なオフサイドトラップを仕掛ける当時のオマーンの特徴がそれ。わざとオフサイドトラップを誘い、DF小村が飛び出して裏を突く策が練習通りに決まった。
今回、日本はオマーンが出場した昨年12月から今年1月にかけてのガルフカップを視察。その情報から「攻略法」を見つけられたかどうか。
97年の対戦では、うまくいかなかった対策もあった。守りを固める相手を崩す「正攻法」として取り組んだのがサイド攻撃。しかしゴール前で待ち構える相手の思うつぼだった。追加点を奪えず苦戦した原因だ。
今回、ジーコ監督は「相手が守りを固める前に突破する攻守の切り替えの速さ」を強調する。しかし、マレーシア戦やイラク戦では速攻の鋭さはなかった。もともと「球を失わず確実にパスをつなぐ」という方針でやってきたチーム。ジレンマに苦しまないか心配だ。
■格下から大量点を
リーグ戦では格下との試合もおろそかにできない。得失点差で大差をつければライバルに重圧をかけられるからだ。
97年の1次予選では、最後のオマーン戦を前に、日本は事実上、最終予選進出を決めていた。得失点差を30に積み上げ、日本がオマーンに負けても9点差までなら逃げ切りという状況だった。オマーンの監督は最終戦を前に「力は日本が上だった」と白旗を揚げた。
今度の予選でも、国際大会で実績のないインドとシンガポールにできるだけ大差をつけたいところだ。
97年のマカオとの第1戦は高木、森島がハットトリック。第2戦は三浦知が日本代表で最多タイの6得点を記録した。現在の日本代表を見ると、国際Aマッチでハットトリックをしたことがあるのは高原だけ。爆発力に期待がかかる。
■停滞時の打開、新戦力が必要
当時の日本代表は得点力不足に悩んでいた。1次予選最終戦のオマーン戦が1―1の引き分けに終わると、チームに停滞感が広がった。1次予選の前まで、加茂監督(当時)は前園を得点源として期待していた。しかし組織的な守備をこなせず1次予選開幕の直前に起用を断念。代わって浮上したのは中田英だ。
中田英は1次予選日本ラウンドの3試合で3得点。最終予選ではチームの軸になり、チームのリズムを引き上げた。
W杯予選は1年半の長丁場。チームの調子は必ず波を打つ。下り坂にさしかかった時は起爆剤が欲しい。チーム力の底上げにも新戦力の台頭が必要だ。23歳以下日本代表が五輪最終予選を突破すると、W杯予選の展望も明るくなる。
W杯1次予選日程
年月日 対戦相手 会場
04.2.18 オマーン H
3.31 シンガポール A
6.9 インド H
9.8 インド A
10.13 オマーン A
11.17 シンガポール H
(最終予選の抽選は04年12月)
※Hはホーム、Aはアウエー
W杯最終予選
05年2月から8月
(本大会抽選は05年12月)
06年6月9日〜7月9日
日本代表の今後の予定
月日 試合 相手 会場
4.下 親善試合 未定 欧 州
28 〃 チェコ チェコ
5.30 〃 アイスランド 英 国
6. 1 〃 イングランド 〃
7.20 アジア杯 オマーン 中 国
24 〃 タイ 〃
28 〃 イラン 〃
31 〃 準々決勝 〃
8. 3 〃 準決勝 〃
6 〃 3位決定戦 〃
7 〃 決勝 〃
12.16 親善試合 ドイツ 日 本
(04/02/18)
|