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世界陸上競技選手権大阪大会

暑い大阪を疾走、3地点でミスト散布 世界陸上マラソン

2007年08月25日13時08分

 男子マラソンは気温が上昇する日中を避けて午前7時にスタートした。それでも、長居陸上競技場の気温はすでに29度まで上がり、湿度も78%と選手に厳しい蒸し暑さとなった。

写真ミストステーションを通過し、霧状の水で涼を取る選手=25日午前、大阪市生野区で

 「酷暑マラソン」を乗り切るため、大会組織委員会は通常5キロごとに設ける給水所を、終盤の30キロ以降で2カ所増設した。沿道は強い日差しがさし込み、選手は5キロ地点から給水所に飛びついた。10キロ地点では手元の温度計が30度を超える。先頭の通過タイムは32分50秒と、きわめてゆっくりのペースとなった。

 「少しでも完走率を高めたい」。大会組織委員会は、選手の体感温度を下げるため、きつさが増す折り返し点以降の27.6キロ、32.9キロ、37.1キロの3地点に、水滴を噴霧するミスト散布器を設置した。

 終盤の37.1キロ地点の大阪市東住吉区の市立中野中学校前では、水滴が強い日差しできらきらと輝いて虹を描き、選手らが続々とくぐり抜けて行った。避けて走る選手はほとんどいなかった。ミストの責任者の大阪市水道局の速水義一・工務部長(56)は「最後のしんどい所」と選手の走りを見守っていた。

 大阪市水道局は、観客らの暑さもやわらげようと、競技場のある長居公園内に780メートルにわたって、服がぬれない「ドライ型」のミスト散布器を設置。周辺より平均で3度涼しくなるようにした。

 長居競技場に最終ランナーがゴールしたのは、スタートから3時間余りが過ぎた午前10時すぎ。競技場の気温は午前9時すぎに33度まで上昇していた。スタートラインに立った85人のうち、約3割の28選手が酷暑のなかで途中棄権した。長居公園入り口でレースを見守った奈良県王寺町の会社員清水芳男さん(58)は「帰りはみんな表情も苦しそうで、足取りもばらついていた。全選手に拍手を送りたい」と話していた。

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