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世界陸上競技選手権大阪大会

「最強日本」評判倒れ 体調異変の選手が続出

2007年09月04日11時53分

 陸上の世界選手権は2日、閉幕した。日本は女子マラソンで土佐(三井住友海上)が唯一の銅メダルを獲得したが、全体的には体調異変の選手が続出するなど惨敗。目標のメダル5個には遠く及ばず、北京五輪へ暗雲が立ちこめた。

写真男子走り高跳びで、足のけいれんのため予選敗退した醍醐
写真100メートル、200メートル、400メートルリレーの3冠を達成したゲイ(中央)=AP

■けいれん続出「悪夢」

 日本の入賞は7。マラソン以外は男子ハンマー投げの室伏(ミズノ)の6位、男子400メートルリレーの5位だけ。トラック、フィールド種目でメダルなしは99年大会以来だ。日本新は男子400メートルリレーの38秒03、女子1600メートルリレーの3分30秒17の2種目だった。

 世界選手権でメダルを獲得している男子400メートル障害の為末(APF)、男子200メートルの末続(ミズノ)ら史上最強と言われた代表陣が全く力を発揮できなかった。

 「けいれんに見舞われる選手が悪夢のように続いたのが計算外。原因については今は、はっきり言えない」。大会総括で高野監督は話した。もともと足のつりやすい沢野(ニシ・スポーツ)以外にも末続、男子走り高跳びの醍醐(富士通)もけいれんを起こし、予選(末続は2次予選)を突破できなかった。

 けいれんは、疲労で起きたり、発汗によって体液の塩分濃度が低下したりして起きる。猛暑で予想以上に汗をかき、軽い脱水症状を起こしたことも考えられる。精神的重圧が引き金になったとの声もある。

 高野監督によると、脱水症状を見分けるために尿の色をチェックしたり、電解質を多く含んだドリンクを飲んだりするなど対策は講じた、という。今後は大会前と大会中の選手の血液成分などを調べて原因を探る。

 直前合宿を涼しい北海道で行い、猛暑への慣れがなかったことを指摘する声もあるが、日本陸連科学委員会のスタッフは否定する。男女5人が入賞したマラソンでは成功している、が理由だ。いずれにしても北京でも暑さ対策は欠かせない。

■米の強さ、際立つ

 世界に目を向けると、米国の強さが際立った。金メダル14個は前回05年ヘルシンキ大会に並ぶ最多タイ。リレーは大会史上初めて男女4種目で完全制覇した。男子100、200メートル、400メートルリレーの3冠に輝いたゲイは25歳、女子200メートルを制したフェリックスは21歳。若手が台頭した。ゲイや男子400メートルを制したジェレミー・ウォリナーには今後、世界記録更新の期待がかかる。

 ケニアの躍進も目立った。前回大会のメダル獲得数7個から今大会は13個。金も1個から5個に増えた。男女マラソンを制し、男子3000メートル障害でメダルを独占した。

 世界記録は3大会ぶりに生まれなかった。大会新も二つ。レベルが低下したとも言えるが、8位の記録が過去最高だった種目が九つあるなど、種目によっては底上げが進んでいる。

 クロアチア、パナマ、キプロス、チュニジアが初のメダルを獲得。クロアチアは女子走り高跳びのブラシッチが、パナマは男子走り幅跳びのサラディノが金メダルをもたらした。男子走り高跳びで競技歴1年余のトマス(バハマ)が優勝し、驚かせた。

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