(19日、日本3―0中国)
主将の荻野は感激した。「大阪は今まではお客さんが少ないイメージだったのに、これだけ入ってくれた」。16年ぶりの五輪出場を決めた日本男子を見ようと、8600人が詰めかけた。
96年アトランタ五輪を逃した直後、同じ大阪での試合で、観客が200人ほどしかいなかったことを荻野は覚えている。「どん底を知っているだけにうれしい」。やはり勝負事は勝たなきゃだめだ。
大観衆に加え、五輪1次リーグで対戦する中国が相手だけに、日本は気合が入った。サウスポー清水はスパイクだけで17得点をたたき出した。「中国は背は高いけど、ブロックの技術は高くない」。21歳の大学生が躍動した。
ゴッツこと石島は、持ち味の速いサーブで4本のエースを奪った。「みんな最終予選のころのいい状態に戻ってきた」。植田監督も大満足のストレート勝ちだった。
大声援の大半は、もちろん「ニッポン」。その中にやっと聞き取れるほどの声で、「加油」(がんばれ)との中国語が混ざっていた。五輪本番の北京では状況は全く逆になる。完全アウェーの中でアジアのライバルを倒せば、日本は決勝トーナメント進出に大きく前進出来る。
そのためには、20日も気持ちよく勝って、中国に力の差を見せつけることだ。(平井隆介)