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北米プロアイスホッケーリーグ(NHL)が今季の全試合中止の危機を迎えている。新しい労使協定の交渉が進まず、経営者側によるロックアウト(施設封鎖)が続いている。13日に予定された開幕戦は中止になった。15日現在、交渉再開のめどすら全く立っていない。
NHLは労使協定が9月15日に失効し、米国東部時間の同16日午前0時1分にロックアウトに入った。財政難に悩む経営者側が求めたサラリーキャップ(年俸総額制限)制度の強化を、選手会が拒否したのが原因。双方が強硬姿勢を崩さず、9月9日を最後に、話し合いが途絶えた。
米メディアによると、全30チームの赤字総額は02〜03年シーズンが2億7300万ドル(約300億3千万円)、昨季は2億2400万ドル(約246億4千万円)に上る。
経営者側は、全チームの総収入の約75%を占める人件費が赤字の原因であり、サラリーキャップ制強化で選手の平均年俸を180万ドル(約2億円)から130万ドル(約1億4千万円)に抑えられると主張する。
これに対し、選手会は94年の前回交渉時と比べて、平均年俸の伸びより、NHL全体の収入の伸びが上回っている、などと反論している。
NHLのゲーリー・ベットマン・コミッショナーは「選手会が我々が抱えている問題を認識しない限り、この状況がいつまで続くか私にも分からない。いつ合意するかではなく、正しい協定をつくることが大切」と、経営者側に理解を示す。一方選手会は、ファンに向けたメッセージの中で「選手会を無視し、試合を中止した経営者側は、選手にとって不公正なサラリーキャップ制度の導入にしか興味がない」と批判を続けている。
こうした中、スラッシャーズのベルキン・オーナーが「交渉が難航し、長引くようなら別の選手と契約するしかない」と発言。事態をいたずらに混乱させたとして、NHLから25万ドル(約2750万円)の罰金を科される一幕もあった。約720人のNHL選手のうち、すでにほぼ半数が欧州リーグやNHLの下部リーグにあたるAHL、独立リーグなどに活躍の場を求めた。残りの半数はどことも契約せず、ロックアウトの解除を待っている状態という。
94年の労使協定改定時のロックアウトは103日間続いた。米国内では、今回は労使双方ともより強硬で、前回より長引くのではないか、との見方が広がっている。
(10/16 11:58)
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