現在位置 : asahi.com > スポーツ  > 一般スポーツ > 国内  > 記事 ここから本文エリア

イケメン、エースへ気迫 新日・棚橋弘至

2006年08月23日11時14分

 元社長の藤波辰爾の退団、選手の大量離脱など、最近は寂しい話題が続くプロレス界最大手の新日本プロレス(新日)。その新日マットで気を吐くのがイケメンレスラー棚橋弘至(たなはしひろし)(29)だ。7月にIWGPヘビー級王座に就き、次期エースとして期待がかかる。

 「タナー、がんばって!」。どの会場も女性ファンの声が響く。茶髪に整った顔立ち、鍛え抜かれた筋肉美が人気の秘密だ。181センチ、103キロと、この世界では小さい。そこで、同じ悩みを抱えながら逆にその俊敏性を生かして戦った藤波に直々の指導を受け、力をつけた。

 7月17日の札幌大会で第45代IWGPヘビー級王者に。「ベルトは一番強いレスラーが巻くのと同時に、団体を背負っていく意味もある。責任を感じています」と話す。

 だが、ここまでの道のりは険しかった。02年11月、当時の交際相手の女性に背中を刺された。「一般の人なら生命が危なかった」と医師が語ったほどのケガと、精神的なショック。一時は現役生活も危ぶまれたほどだった。

 「周りの励ましが大きかった。あの事件を含めて、良いことも悪いことも背負っていくのが、レスラーという『表現者』の使命。僕は、一生懸命やっていくしかない」

 岐阜・大垣西高時代は甲子園を目指した野球部員。高校では「隠れプロレスファン」だったが、立命大に進学してから、学生プロレスにのめり込む。実は、京都の学生プロレス界には同時期、同志社大の1学年上に現在はお笑い芸人のレイザーラモンHGさん(リング名はギブアップ住谷)も。そのHGさんから、京都統一ヘビー級王座を奪い取ったこともある。

 大学3年の時に新日のテストに合格。大学を辞めて入門しようとしたところ、長州力から「ケガもあるし、何が起こるか分からないから大学は卒業しておけ」。卒業後の99年に新日入りした。

 入門した頃の新日は、会場となる体育館の通路後ろまでぎっしり立ち見も出たほどだった。今、リングから見る会場には空席も目立つ。

 「人気回復にはお客さんの口コミが大切。今日のお客さんが、どれだけ『おもしろかったよ』と他の人に自慢できるか」。プロレス界を思う言葉に、王者の風格が漂い始めている。

ここから広告です
ここから広告です
広告終わり

PR情報



ここから広告です
広告終わり

マイタウン(地域情報)

∧このページのトップに戻る
asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。 Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.