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4強の激突いかに マイクロソフトカップ

2008年2月15日15時20分

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写真三洋電機 相馬朋和(30)写真サントリー 小野沢宏時(29)写真トヨタ自動車 遠藤幸佑(27)写真東芝 大野均(29)図ラグビー マイクロソフトカップ ※写真をクリックすると拡大します

 ラグビーのトップリーグ王者を決める「マイクロソフトカップ」(日本ラグビー協会、朝日新聞社主催、特別協賛・マイクロソフト)が17日、開幕する。三洋電機(リーグ1位)が勢いを持続するのか。それとも、サントリー(同2位)、トヨタ自動車(同3位)が悲願の頂点に立つのか。東芝(同4位)の4連覇はなるか、興味は尽きない。W杯(07年秋、フランスなど)があった今季。桜のジャージーをまとった選手たちは、各チームの核でもある。浮沈のカギを握る4人に、注目してみた。

■地道なプレーで全勝に貢献 三洋電機・相馬朋和

 遅咲きのプロップだ。高校日本代表で帝京大時代から知られた身長183センチ、体重122キロの巨漢。同じ位置で4歳年下の山村(ヤマハ発動機)が20歳だった02年に代表入りして03年W杯に出場したのに対し、初代表は05年。28歳の時だった。

 しかし、昨年のW杯ではオーストラリア戦以外の3試合に先発と、今や日本の屋台骨を背負う存在だ。「カーワン・ヘッドコーチに評価されたのは、直接タックルできなくても、とにかく追いかけて相手の走るコースを狭めるような動き」。80分間を通じた貢献度が高い。W杯の高い緊張感を経験して、今季のトップリーグでは地道なプレーへの意識はさらに高まった。さらに、マイクロソフトカップ一番乗りを決めたヤマハ戦では山村のいる相手FWからスクラムトライも奪った。「彼は常に僕の前にいて、僕は彼を超えないといけない。すごく意識した」

 リーグ戦全勝の三洋電機は優勝候補筆頭に挙げられる。「一戦一戦、目の前の敵に対して自分たちのラグビーをする。それで今まで良い結果が出てきたから」

■抜群の嗅覚でフル出場 サントリー・小野沢宏時

 引き分けに終わったカナダとのW杯最終戦。試合後は最後に負けなかったことを喜ぶ選手もいたが、03年に続く2度目の出場となった今回も勝てなかった悔しさばかりが募った。約36時間後、成田空港に帰国した時には心は決まっていた。「もう一度、W杯に出る」

 33歳で迎える11年大会に向けての最初のシーズンの今季、好調を維持している。タックルを次々とはずす粘り腰は相変わらず。W杯でも見せた抜群の嗅覚(きゅうかく)によるインターセプトも健在だ。決して多くの球が集まるわけではない中で、計13トライを記録。わずか「1」差で初のトライ王こそ逃したが、サントリーでただ一人、リーグ戦の全13試合で前後半の80分間にフル出場している。「選手はみな試合に出たくてやっているのでうれしい。試合に向けた準備を、毎週、地道に繰り返した結果」と振り返る。

 日本選手権優勝3度のサントリーも、03年度から始まったトップリーグでは一度もタイトルを手にしていない。悲願の初優勝を果たすには、円熟したWTBの活躍が不可欠だ。

■牧場育ち、パワーに歓声 トヨタ自動車・遠藤幸佑

 ボールを持つと、チーム内でもひときわ大きな歓声があがる。186センチ、92キロのスケール。野性味あふれるランニングフォーム。相手防御がそろっていても、何とかしてくれる、との期待を見る者に抱かせる。

 昨秋のW杯ではウェールズ、カナダから1トライをマーク。海外チームのタックルをはじき飛ばす姿は、日本のバックスのイメージを覆すものだった。北海道の実家で牧場を手伝いながら育ったと聞けば、そのパワーもうなずける。

 代表ではWTBだが、トヨタではチーム事情で、FBも務める。「慣れていないし、自分ではまだまだと思う。特に防御」。ただ、それをネガティブには思っていない。「満足してしまったら、そこで成長が止まる。課題があるから前に進める」

 1月13日の神戸製鋼戦で左手小指を開放脱臼し、手術。その13日後の東芝戦には復帰し、勝利に貢献した。「今まで日本一になったことがない。頂点に立つこと。その一点にこだわりたい」。今季にかける気持ちは、人一倍熱い。

■ボールめがけどこへでも 東芝・大野均

 どこにでもいる。密集に飛び込んでボールの争奪戦に加わったかと思えば、ライン攻撃に加わることも。192センチ、105キロのロックは、ボールをめがけて献身的にグラウンドを走り回る。

 異色の存在だ。高校までは野球部で捕手だった。大学進学後、その巨体からラグビー部に誘われる。めきめき頭角を現し、競技歴8年目の04年に代表入り。昨秋は初めてW杯に出場し、「精神的に疲れたけど、激しいプレーは見せられた」と手応えを感じていた。

 帰国後、W杯決勝をテレビ観戦していたとき、同じポジションのボタ(南アフリカ)の動きに目を奪われた。「ブレークダウンに、彼が突っ込むと、密集がはじけ飛ぶ。こんなプレーがしたい、と思って」。翌日の練習で試みると、首を痛めた。「もう大丈夫ですけどね」

 現状に満足せず、さらに上を目指す。そうやって今の位置まで登ってきた。「今年の東芝は滑り込みセーフ。王者のプライドは捨てて下からやるだけなので、逆に楽しみ」。持ち前のハングリー精神に、火がついた。

〈リーグ戦の成績〉

       勝 敗 分  T  G  P D 得点  失点  得失差 勝ち点

三洋電機  13 0 0 82 63 16 3 593 170 423 63

サントリー 10 2 1 70 47  3 0 453 229 224 53

トヨタ自動車 9 3 1 62 41 16 4 452 269 183 50

東芝     9 4 0 57 46  7 0 398 263 135 47

〈各大会の優勝チーム〉

年度 トップリーグ  マイクロソフトカップ  日本選手権

03  神戸製鋼     NEC        東芝府中

04  東芝府中     東芝府中       NEC

05  東芝府中     東芝府中       東芝府中 NEC

06  東芝       東芝         東芝

 ※06年度からマイクロソフトカップはトップリーグのプレーオフになった。東芝府中は現・東芝。05年度の日本選手権は決勝同点で両者優勝

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