私は今季のトップリーグのほとんどの試合を見てきたが、国内のチームや選手の水準は確実に上がっている。それはブレークダウン(タックル後のボール争奪局面)の激しさなどに表れている。しかし、本当に厳しい競り合いの試合数は、まだ決して多くない。
昨年のワールドカップ(W杯)で(31―35で敗れた)フィジーと(12―12で引き分けた)カナダは、日本代表の能力を考えれば十分勝てる相手だったが、厳しい経験の少なさから勝ちきれなかった。マイクロソフトカップでは、80分間の中の一つのミスが勝敗の行方を決めるような緊張感の高い競り合いを期待する。
W杯に出場した選手には国内でベストの存在でいて欲しい。例えば、相馬(三洋電機)はトップリーグでも質の高いプレーを続けている。平(サントリー)も伸びている1人だ。一方、18日に発表予定の来季の日本代表スコッド50人には新しい選手も入ってくる。彼らに求められるのは、どんなに厳しいプレッシャーの中でも自分の能力を発揮することだ。
観客の皆さんも、試合の厳しさに注目してみて欲しい。選手の闘志や必死さ、激しいタックルといったプレーから、それを感じ取れるはずだ。(日本代表ヘッドコーチ)