練習を見つめる今里部長(左)と中谷監督=大阪・近鉄花園ラグビー場で
ラグビーの日本選手権に近鉄が33年ぶりに戻ってきた。過去3度の日本一を誇る古豪は今季トップリーグ(TL)復帰を決めた勢いがあり、初戦は慶大を下した。3月1日の準々決勝ではトヨタ自動車に挑む。
近鉄が前回、日本選手権に出場したのは75年1月の第12回大会。当時は社会人王者と学生王者の対決で、近鉄は早大を破り優勝した。SHで活躍したのが現ラグビー運営部の今里良三部長(60)だ。コーチ、監督も歴任。TL降格が決まった05年にチーム再建を託され、現職に就いた。
近鉄は本社の経営悪化でプロ野球の球団経営から撤退。しかし、ラグビー部は存続した。高校ラグビーの代名詞・花園ラグビー場を本拠にし、社内のシンボルとして復活を望む声も強かった。
今里部長は1年での昇格を目指したが、「認識が甘かった」。2年目は全国を飛び回り熱心に勧誘を続け、W杯日本代表FWのバツベイら12人の大型補強に結びつけた。
中谷誠監督(47)は、今里部長が監督だったときの主将。大幅に入れ替わった選手らの意思疎通を図ろうと、ミーティングルームを整備したり、チームで沢登りなどの野外活動を体験したりした。今里部長は「近鉄は昔からここ一番で勝負強いチーム。その遺伝子をみせてほしい」とシーズンの締めくくりに意気込んでいる。