卓球の北京五輪アジア予選が6日に香港で開幕、男子は水谷隼(じゅん)(青森山田高)、岸川聖也(スヴェンソン)、女子は福岡春菜(中国電力)が出場する。世界選手権団体戦では男女ともに銅で29年ぶりの同時メダル。その勢いに乗り、全員が初めての五輪切符をめざす。
今回の予選はアジア枠男女各7人を巡る争い。男子22人、女子18人の参加が予想される。
男子で世界ランキング29位の水谷はエントリー中、07年世界王者で世界3位の王励勤(中国)に次ぐ2番手だ。世界選手権で5勝を挙げて男子8年ぶりのメダルに貢献。準決勝では、敗れたとはいえ、アテネ五輪王者・柳承敏(韓国)とフルゲームの激闘を演じ「あの準決勝は生涯で一番緊張した。ああいう試合で冷静に戦う技術が必要だとわかった」。今予選は「格下との戦い。自分の方が強いと言い聞かせれば、緊張感も減る。全ゲームを0点に抑える気持ちでやる」と強気の姿勢だ。
同64位の岸川はエントリー中6番目。「世界選手権の間も五輪予選が頭にあった。北朝鮮やインドにはランクは低くても強い選手がいるが、銅メダルを取れ、良い流れで戦える」。世界選手権での2戦2勝が自信につながっている。
女子で世界23位の福岡は、シドニー五輪女王で同4位の王楠(中国)に次ぐ2番目。「厳しい戦いは覚悟している。技術だけじゃなく、精神面も大切」。世界選手権でも威力を見せた、しゃがみ込む独特のスタイルの「王子サーブ」を武器に粘り強く戦うと話す。
ランキングの序列なら全員が当選圏だが、油断はできない。特に女子は中国から国籍を変更したばかりで、先の世界選手権で福原愛(ANA)を破った唐●(さんずいに内)序(韓国)がいる。プロツアーに出ない北朝鮮勢も、男女各3人がエントリーした。
五輪に出られるのは男女それぞれ1カ国・地域で最大3人。1月の世界ランキング上位20人(各国・地域最大2人)が予選なしで内定し、日本は女子が福原、平野早矢香(ミキハウス)、男子は韓陽(東京アート)が決まっている。強豪の中国は男女2人ずつが、すでに内定しているため、今予選には男女1人ずつしか出場できない。