4度目の頂点を狙う鈴木桂治=中田徹撮影
柔道の全日本選手権(東京・日本武道館、朝日新聞社後援)で2度目の連覇を狙うのが鈴木桂治(平成管財)だ。「全日本で勝つのはすごく気持ちいい。優勝しか見ていない」。4回目の頂点に向け調子が上がっている。
今月6日の全日本選抜体重別選手権では3試合連続の一本勝ち。決勝は一瞬のスキをついた寝技で延長を制した。勝負強さを見せつけ、文句なしに100キロ級の北京五輪代表候補の座を勝ち取った。
「北京を集大成にする」と話すが、全日本選手権は特別だ。「五輪や世界選手権とは違う盛り上がりや雰囲気がある。緊張感も倍増する。優勝したら来年も出る」と言う。
今大会は棟田康幸(警視庁)や井上康生(綜合警備保障)らによる100キロ超級の五輪代表争いに注目が集まるが「僕が勝てば僕が主役」。
課題の克服に取り組んでいる。2月のドイツ国際、3月のチェコ国際とも3位と振るわなかった。ともにあっさり投げられ、「防御が大事」と実感した。下半身の安定を図るため、痛めている股関節周りの筋肉強化を兼ねて相撲の四股を採り入れている。
けいこに打ち込むだけでなく、うまく気持ちを切り替えるのも鈴木流だ。選抜体重別の後には趣味のサーフィンの大会に出場し、リフレッシュを忘れない。
昨年の世界選手権は2回戦敗退だった。「北京で金メダルを取って、もう一度世界一強い鈴木と言われたい」。そのためにも日本一の強さを証明して北京に向かうつもりだ。(柴田真宏)