
体操の北京五輪代表を決める最終選考会(NHK杯)が5、6日、岡山・桃太郎アリーナで行われる。4月の2次選考会で18人に絞られた男子は、アテネ五輪組や新勢力がひしめき合う。2次選考会の結果をもとに、代表6枠の行方を展望した。
■個人総合3位まで
冨田洋之(セントラルスポーツ)は2位にいる。調子は上がっていないが「何とかまとめられた」。五輪で団体総合連覇を狙う日本のエースは切符をほぼ手中にした。
トップは19歳の内村航平(日体大)。ゆかと跳馬が得意だが、つり輪でも高得点をマークした。勢いがあり、アクシデントさえなければ「当確」だ。3位には22歳の新社会人、田中和仁(徳洲会)。飛び抜けた種目や大技はないが、美しさが売りの「オールラウンダー」。4位以下とは小差で「強い人だらけなので、まだ全くわからない」と気を引き締める。
■種目別ポイントの上位3人
特定種目に優れたスペシャリストを選ぶ枠だが、最低条件は個人総合で12位までに入ること。得意種目でポイントを稼ぎつつ、ほかの種目でも大崩れは許されない。日本の弱点種目あん馬、つり輪に高いポイントが与えられるため、この2種目で上位に入ると有利になる。
4位の鹿島丈博(セントラルスポーツ)は、2次選考会ではあん馬は2日間とも1位だった。国内ではこの種目で圧倒的な強さを誇るうえ、ほか5種目も手堅い。連続出場が濃厚だ。
塚原直也(朝日生命)は7位だが、つり輪でポイントを取っており、この枠での代表入りを狙う。
アテネ組の水鳥寿思(徳洲会)は11位と出遅れた。典型的なオールラウンダーのため、種目別ポイントを稼ぐのが難しい。個人総合で3位以内に入るしかない。「攻めて6種目を完璧(かんぺき)に通す」と逆転をうかがう。(平井隆介)
〈最終選考会〉 4月12、13日の2次選考会で出した点数の半分を持ち点にスタート。5、6日とも全6種目を行い、「個人総合3位まで」がまず勝ち抜け。残り3人は「各種目3位までに与えられる種目別ポイントの4日間合計の上位3人」が選ばれる。ポイントはあん馬、つり輪が1位4、2位3、3位2。その他4種目は1位3、2位2、3位1ポイント。