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活躍なるか、日本人力士 大相撲夏場所

2008年05月10日12時57分

 大相撲夏場所は東京・国技館で11日に初日を迎える。幕内番付は外国出身力士が16人を数え、史上最多。三役以上も朝青龍、白鵬の両横綱をはじめ5人が外国勢だ。日本人力士の台頭が待たれるなか、特に期待が高いのが西関脇の琴奨菊と東小結の稀勢の里だ。

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けいこ総見で胸を貸す琴奨菊

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けいこ総見で取り組む稀勢の里

 2人は先場所、存在感を示した。琴奨菊は一気の寄りで朝青龍に土をつけた。稀勢の里は琴光喜、千代大海、琴欧洲の3大関を倒した。

 琴奨菊はがぶり寄り、稀勢の里は左四つと、ともに攻めの型が身につきつつある。横綱審議委員会の海老沢勝二委員長も「彼らを中心に(若手が)育ってくれれば」と将来性を買っている。

 琴奨菊は2場所続けて関脇を務める。昨年の九州場所は小結で9勝して技能賞。今年の初場所も小結で、けがで途中休場しながらも9勝。じわじわと力を伸ばしている。

 課題は「がぶる」形に持ち込むための立ち合いのスピードと勢い。「上位陣に負けない馬力をつけたい」と意気込み、低い当たりを心がける。佐渡ケ嶽部屋のけいこでは、琴欧洲を正面から押し込んで寄り切る場面も。師匠(元関脇琴ノ若)は「もっと背中を丸くして当たれば中に入れるし、チャンスも増える」と話す。

 今年の初場所で朝青龍から金星を挙げ、若武者ぶりを印象づけた稀勢の里。白鵬にも過去3勝しており、巡業では両横綱からけいこ相手に指名されるほどの有望株だ。

 安定した力を発揮するためのカギは左四つを徹底できるかどうかだ。場所前の横審けいこ総見ではその形からの速攻で朝青龍を圧倒した。

 本人は「まず相手を突き放して、上体を起こしてから先手を取りたい」と考える。しかし、解説者の舞の海秀平さん(元小結)は「おっつけを外されて墓穴を掘る相撲がある。確実に左四つに組むことが大事」と注文する。

 2人とも、三役では2けた勝った経験がない。攻めが粗くならないようにし、取りこぼしをなくすことが飛躍につながる。

 ライバル同士は互いに「直接の顔合わせが場所の流れを決める」と言い合う。これまでは琴奨菊の10勝4敗。先場所は千秋楽で寄り切り、「稀勢に勝ったのが殊勲賞よりもうれしかった」と喜んだ。稀勢の里は「菊に負けたから、勝ち越しても喜べなかった」と今も悔しがる。

 「稀勢より先に大関に上がりたい」

 「まず勝ち越して、菊に追いつきたい」

 三役への定着ではなく、もう一つ上へ。外国出身力士に囲まれた夏は、2人の今後を占う土俵になりそうだ。(渡部耕平)

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