(11日、ワールドレディスサロンパス)
97年賞金女王の福嶋が1時間6分に及ぶプレーオフを制し、メジャーに昇格した大会の初代チャンピオンに名前を刻んだ。
勝負の舞台は18番、パー3だった。初日はダブルボギー、第2、3日はともにボギー。パーを一度も取れなかった最難関ホールだ。一方の申はチップインバーディー、ボギー、パーと上回っている。
最終ラウンドで追いつかれた直後の18番。「ものすごく不安だった」と振り返る福嶋だが、パーをセーブし、プレーオフに臨んだ。
同じホールで繰り返されるプレーオフ。4ホール目まで3度もグリーンをはずしながら必死にパーパットを沈めていく。そして5ホール目。申が1メートルのボギーパットを外し勝利をつかんだ。
昨年までは持病の腰痛に悩まされてきた。ストレッチなどで回復し、「今は体に不安がないのでゴルフに集中できる」と明るい。
2週間前に替えた重いクラブも「体調がいいから重たく感じない」。クラブを生かしたより強い打球が好スコアにつながった。
「メジャーの優勝はいつもと違う」と涙があふれた。来月35歳になる勝負師は「次の優勝を目指します」。まだまだ衰えることを知らない。(若林幹生)