63キロ級の谷本歩実(右)=川村直子撮影
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70キロ級の上野雅恵(左)=柴田真宏撮影
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78キロ超級の塚田真希(右)=川村直子撮影
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北京五輪の柔道女子で04年アテネに続く金メダルを狙う日本勢は、48キロ級の谷亮子(トヨタ自動車)だけではない。63キロ級の谷本歩実(コマツ)、70キロ級の上野雅恵(三井住友海上)、78キロ超級の塚田真希(綜合警備保障)も、五輪王者の誇りをかけて連覇に挑む。
その3人のアテネ後の道のりは、決して順調ではなかった。谷本は05、07年の世界選手権に出場したが、それぞれ2位と3位。昨年末に腰を痛め、一時は立ち上がることも出来なかった。万全ではない状態で、代表の座をかろうじてつかんだ。
今でも腰に不安を抱えるが、精神面は充実している。腰痛で柔道ができなかった日々が「やっぱり柔道が好きだ」と再認識させてくれた。立ち技の切れ味は健在だ。全試合一本勝ちしたアテネに続き、北京でも「一本を取る柔道しか考えていない」。
上野は05年の世界選手権で初戦敗退した。3連覇を逃しただけでなく、惨敗の内容。やる気が起きず、引退も考えた。しかし「あとで自分の試合をビデオで見て情けなくなった」と復活を決意した。「あそこで負けてなかったら、北京は目指していなかった」と上野は言う。
06年末には左ひじに大けがを負い、昨年の世界選手権は代表落ちしたが、どん底からはい上がってきた。11歳年下の妹、巴恵が同じ所属に入ったことも奮起の材料になっている。妹のためにも「いい柔道を見せたい」と意気込む。
塚田は05年、07年の世界選手権78キロ超級でいずれも中国のトウ(にんべんに冬)文に敗れ、頂点に立てなかった。03年世界選手権決勝でも中国選手に負けており、中国勢への苦手意識はまだ払拭(ふっしょく)しきれていない。
アテネでは中国勢との対戦がないまま優勝した。だから「終わった瞬間から、ここが最終目標じゃないと思っていた」と振り返る。「4年前に比べて、心も体も一回り大きくなった」と話す塚田。宿敵の中国勢を倒して世界一になることこそが「果たしていない目標」だ。(柴田真宏)