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芦毛の馬、がんになりやすい 染色体変異を特定

2008年7月21日23時26分

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写真01年12月13日に東京・大井競馬場で開かれた芦毛馬だけのレースで力走する競走馬

 競走馬として一世を風靡(ふうび)したオグリキャップやメジロマックイーンのように、年を経るごとに体毛が白っぽくなる芦毛(あしげ)の馬は、皮膚がんにかかりやすい遺伝子をもつことがスウェーデンなどの研究者による解析でわかった。20日付の米科学誌「ネイチャー・ジェネティクス」(電子版)に発表された。

 白馬の中には生まれながらに体毛の白いものもいるが、まれで、一般には芦毛であることが多い。日本中央競馬会(JRA)によると現役競走馬の約6%を占める。芦毛の馬は、生まれた時は黒や栗色など濃い色をしているが、6〜8歳になると毛の色素を失い、白色になる。ほかの馬に比べて目立つので、競走馬にはファンもいる。

 研究チームが欧州の14系統から800頭以上の馬を調べたところ、芦毛の馬の25番染色体に、DNAの一部が重複する変異があった。この変異でメラニン色素をつくる細胞にかかわる二つの遺伝子の働きが活発になりすぎ、体毛の色素ができなくなる一方、悪性黒色腫(メラノーマ)ができやすくなるという。15歳を超えた馬の7〜8割に黒色腫ができていた。

 芦毛の馬が晩年にがんにかかりやすいことは、馬関係者の間では知られている。作家で競馬評論家の山野浩一さんは「競走馬が活躍するのは3〜4歳までで現役時代は問題ないが、引退後に種牡馬(しゅぼば)になった芦毛の話を聞くと、がんにかかるものが多い。生産者は覚悟が必要だ」と話している。(香取啓介)

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