2009年11月10日11時17分
ウオーミングアップをする嶋原清子
三十路(みそじ)に入ったら下り坂かも。日本女子マラソンに抱かれていたそんな印象は、嶋原清子(しまはら・きよこ)(セカンドウィンドAC)には当てはまらない。「昔に比べて劣っているところなんて感じない」
30歳だった07年大阪世界選手権で6位。32歳で迎えた今年8月の北海道では、自己最高を1分4秒縮める2時間25分10秒で優勝した。かつては自分のペースを守り、後から追い上げるスタイルだったが、今は先頭集団についていく力もついた。
「新しいことは何もしていない。何年も同じことを続けているだけ」。川越監督も「継続してやってきたことが実った。全体的な力が上がった」と素っ気ないが、2人の言葉には「継続」という共通のキーワードがある。
「けがで1週間まるまる走れなかったというのは、7、8年ない」と154センチのランナーは言う。マラソンは続けて練習することが重要な要素の一つ。それが出来たので持久力もスピードも徐々についてきた。「丈夫に産んでくれた両親に感謝」と言うが、日々の体調を的確に見極める能力もあった。自分で練習の内容や量を調節し、時には短く切り上げる。それが、大半のレースで上位入賞してきた安定感につながっている。
07年春に資生堂を辞め、同社を指導していた川越監督が立ち上げたクラブチームに移った。「走っていくなら川越さんしかいないかなって」。同じ監督のもとで続けてきたからこそ、練習を任せてもらえる信頼関係も築けた。「どんなレースでも対応できる選手になりたい」と意欲は衰えない。新設された横浜は、上り坂にいるその力を見せる絶好の機会だ。(小田邦彦)
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東京から舞台を移した2009横浜国際女子マラソンが15日午後0時10分、スタートする。初代女王に挑む選手を紹介する。