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![]() 世界との差はなぜ縮まらないのか2006年08月28日 サッカーの祭典「FIFAワールドカップ」が地球規模で盛り上がり、イタリアの優勝で幕を閉じたことは記憶に新しい。6月から約1カ月間、眠い目をこすりながら毎晩テレビの前にかぶりついていた方も多いと思う。
そんな中、われらがエリサルド・ジャパン(ラグビー日本代表)も世界の強豪相手に戦っていたという事実は、残念ながらラグビーファンのみに閉じられた事実であったといっても過言ではない。 ■厚い「世界の壁」 戦っていた舞台は「パシフィック5ネーションズ」(P5N)という大会だが、出場5カ国中0勝4敗で最下位の5位、得点48、失点177と、さんざんな結果であった。(日本が優勝争いを演じていれば、メディアにももう少し露出したのでは?と思う) 「世界との差は、縮まるどころか広まるばかり」。ため息が聞こえてきそうな素直な感想。 歴史をさかのぼると、ラグビー日本代表は、1987年から開催されているワールドカップにアジア代表として5大会連続で出場している。アジアでは王者でも、世界という大海原では、プロ化の波に飲まれ、完全にラグビー大国から置いてきぼりをくらっている。 「1勝15敗」。これが日本ラグビーの現実である。世界ランキングでいえば20位。ラグビーは、サッカーと違い実力差が顕著に表れるスポーツだ。第1グループとされるニュージーランド、フランス、南アフリカ、オーストラリア(以下アイルランド、イングランド、スコットランド……と続く)と、20位の日本代表が試合をした場合、現状50点以上の点差がつくことは否めない。 それでは、その差とは? ひとつは国民性、民族性であろう。ラグビーが国技であるニュージーランドでは、男の子が産まれてきたら、記念でラグビーボールが贈られるそうだ。日本でそのような話は、まず聞いたことがない。 また、あくまでも個人的な独断だが、農業を主として生活を営んできた日本人は、狩猟を主としてきた欧米人よりも「獲物を刈る」といった闘争本能にどこか劣るのかもしれない。 ■日本にもチャンスはある かといって、悲観的になることはない。日本人には日本人のよさを生かした戦い方がある。 体型的には諸外国のチームに劣るが、それを補う「スピード」がある。そのスピードは、考えるスピード、リアクションスピード、試合のスピードと、それらは意識でカバーすることができる。そのスピードを全面に押し出し、かつ80分間持続することができれば、第2グループとも対等に戦えるだけのポテンシャルを持っている。 あとは気迫のタックルか。グローバルスタンダードは、「キルド・ザ・ボール」。ボールを殺すタックル=すなわち上半身へのタックルだが、日本は大きな相手が嫌がるような低いタックルをひたむきに見舞うことが、生命線だろう。 現に2003年のワールドカップでは、初戦のスコットランド戦(6-15)、第2戦のフランス戦(16-20)、第3戦フィジー戦(13-16)、第4戦アメリカ戦(10-20)と、いずれも前半のスコアのみだがいずれも10点差以内の熱戦を演じている。これは、ひたむきで、低く粘っこいタックル故の結果だと思う。(特にSH9 辻選手のタックルは、相手をイライラさせる低いタックルを連発) 世界との差はまだまだあるが、「スピード」と「タックル」を磨くことで、自分達の強みがだせるのではないか。 国内最高峰のラグビー「トップリーグ」が、9月1日から開幕する。年々レベルは向上している。日本ラグビー全体の発展のために、トップリーグのさらなる発展が重要であろう。 【プロフィール】
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