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トミーのラグビーコラム・ノーサイド!

痛くないラグビーもある

2006年09月18日

 このコラムも連載5回目になったが、これまでは簡単なルールや楽しい観戦方法など、どちらかというと「見る側」からラグビーを紹介してきた。今回は実際にラグビーをやってみたい!という人のために、老若男女だれでも楽しめるラグビーを紹介したいと思う。

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子どもたちにタグラグビーを指導する村田亙選手=2006年6月、静岡県袋井市で

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ビーチフットボール大会で熱戦を繰り広げる女子チームの選手たち=2006年7月30日、神奈川県平塚市で

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タッチラグビーの第5回ワールドカップ(朝日新聞社後援)、大接戦の男子決勝で逆転勝ちした豪州。タッチを受けた選手は足の間からボールを転がして次の攻撃を開始する=2003年5月28日、埼玉・熊谷ラグビー場で

■タグラグビー

 ラグビーはタックルで相手を止めるが、タックルの危険性を排除すれば、年齢や性別、経験の有無に関係なくプレーを楽しめるスポーツでもある。この「タグラグビー」という競技は、相手プレイヤーが腰に巻きつけている「タグ」を取るとタックル成立とみなし、取られたプレイヤーは即パスをしなくてはならない。そんなルールだから、タックルで転倒してけがをする、という危険も少ない。

 タグが4回取られると、ターンオーバーとなって攻守が入れ替わる。言い忘れたが、タグを取ったプレーヤーは相手に返さなければならない。

 他の主なルールとしては、
 ・人数は1チーム5人
 ・グラウンドは30〜35m×15〜30m(基本)
 ・トライは1点
 ・ボールを前に落としたらターンオーバー(ノックオン)
 ・ボールを自分より前方に投げたらターンオーバー(スローフォワード)

 NHK教育テレビで紹介されたり、最近では小学校の授業にも取り入れられたり、大会が開催されたりとかなり盛り上がっている。日本ラグビーフットボール協会でも、ラグビーの育成・普及競技と位置づけており、ラグビー人口の底辺拡大につながると期待されている。

 誰でも気軽にプレーできるのが主な特徴で、逆に言うと、必ずしもラグビー経験者が有利にならない。著者もプレーしたが、相手を抜いたと思ったらあっさりタグを取られていたり、タグを取ったつもりでも取れていなかったりと、意外に奥が深い競技だった。

■ビーチフットボール

 近年「夏のビーチスポーツ」として、「ビーチバレー」、「ビーチサッカー」と並んで地位を確立しつつある「ビーチフットボール」。その名のごとく、ビーチ(砂浜)で行う競技である。

 なにせ夏のビーチだから、暑くなったら海水浴、出番がない時はのんびり日焼けといった、どことなく「リゾート感」があるのも人気の秘訣か。近年競技人口が飛躍的に伸び、毎年7月末に開催される全国大会には各地から多くのチームが参加し、熱い対戦を繰り広げている。

 ラグビーと大きく異なる点は、足場の悪い砂浜で行うこと、前にボールを投げてもいいこと、そしてシーズンが夏本番だということ。こちらもコンタクトプレーはなく、タックルの代わりにタッチ(両手)する。思った以上に砂に足がとられ動けないので、砂場で走ることに慣れが必要。

 主なルールは、
 ・人数は1チーム5人
 ・選手交代は随時OK
 ・攻撃側は4回までタッチOK、5回タッチされるとターンオーバー
 ・攻撃権がある間は、1回だけボールを前に投げてよい(ただし必ずオーバースロー)
 ・トライ(タッチイン)は3点

 「攻撃権がある間は、1回だけボールを前に投げてよい」というルールが存在することで、多彩な作戦が考えられる。前へパスする振りをして自分で突破するなど、攻撃のオプションが広がるのだ。そのぶん、駆け引きも必要になってくる。

 観戦していて面白いと思ったプレーは、相手と1対1の局面で、自らボールを前に投げ、相手を抜き去り、自らそのボールを取るという技。とっさの判断力と、瞬間的なスピードが必要だ。

■タッチラグビー

 タグラグビーやビーチタッチほど知名度はないものの、一般的な15人制ラグビーと最も近い競技。タグをつけることもなく、ビーチタッチのようにボールを前に投げることもない。ボール一つと人がいればいつでもどこでもできるのがメリット。

 主なルールは、
 ・人数は1チーム6人
 ・グラウンドは50m×70m
 ・トライは1点
 ・タッチは片手でOK
 ・攻撃は5回タッチされるまで。6回タッチされるとターンオーバー
 ・タッチされたプレイヤーはタッチされたポイントより、ボールを股の下から出す(ロールボール)
 ・ボールを地面に落としたらターンオーバー
 ・防御側はタッチしたら5m下がらなければならない

 グラウンドが広い割に人数が少ないので、一人の運動量がかなり多く、体力の消耗度が激しい。そのため交代は自由。

■いわば鬼ごっこ

 ラグビーというと、泥臭い、痛い、きついといったイメージが強いと思う。でも、いろいろな特色を持った「ラグビー」がある。ここで紹介した3つの競技は、公園で、ビーチで、気軽に楽しむことができる。

 いずれも鬼ごっこ的な要素が強く、誰にでも入りやすいスポーツなので、職場の同僚でも誘ってぜひ一度経験してみてほしい。

▽参考サイト

・神奈川県タグラグビー大会

http://www.rugby-kanagawa.jp/body/tayori/tag/2006/20061001kanagawatag/20061001taikai.html

・サントリーカップ

http://www.rugby.or.jp/tag/games/2004/index.html

<国際ビーチフットボール協会>

http://www.beachfootball.com/html2/index.html

・CHINTAIジャパンカップ

http://www.tokyotouch.org/


【プロフィール】 

トミー (本名:冨澤浩明)

 1975年生まれ。神奈川県鎌倉市出身。現役時代のサイズは身長162cm、体重66kg。経歴は以下。
 鎌倉ラグビースクール目黒高校(現目黒学院):第51回全国高校ラグビー大会ベスト8→関東学院大学:第33回全国大学選手権ベスト4→NECグリーンロケッツ:第40回日本選手権優勝

 現役生活は18年。ポジションはスクラムハーフ一筋。NEC在籍時、日本選手権初優勝を機に、気分よく28歳で現役引退。引退後は会社員として働くかたわら、ラグビー人気復活のために子供達を指導したり、各種コラムを執筆中。趣味はロングボード、坦々麺食べ歩き。休日はラグビー指導、ロングボードに明け暮れる。ラグビー以外のスポーツではカバティにも興味あり!? 悩みは、初対面の人にラグビーやってましたとアピールしても殆ど信じてもらえない事。夢は自分が育てたスクラムハーフが日本代表として活躍する事。

写真・トミー
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