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![]() ラグビーシーズンは一年中2006年09月25日 ラグビーというと、冬のスポーツの印象が強く、春、夏のスポーツというイメージはわかないであろう。しかしながら春、夏もラグビー界は動いている。実は、一年中シーズンのスポーツなのである。
とくに7月〜8月は、全国のラガーにとって最も楽しみかつ過酷な季節だ。 ■シーズンは一年中 ラグビーチームの1年間は基本的に、 ・4月:トレーニング開始 ・5〜6月:練習試合、オープン戦、招待試合など ・7月:オフ、コンディショニング作り ・8月:サマーキャンプ、海外遠征など ・9月〜2月:シーズンイン ・3月:シーズンオフ といった流れである(3月〜6月、ウインドマンスと呼ばれる11月は日本代表の活動がある)。
■激しいポジション争い 4月〜6月は、オープン戦(練習試合)が行われる。シーズンのAチーム(レギュラー)22名のメンバー入りを目指し、自分をアピールする重要な試合である。この春の試合結果如何で、公式戦出場なるか否かを左右するので、毎試合対戦相手に勝つ事はもちろん、チーム内のポジション争いにも勝たなくてはならないのだ。 その勝負に勝ったものが、レギュラージャージに袖を通すことができるのである。
■きつい春のシーズン オープン戦が多数行われるが、同時に鍛錬期でもある4月〜6月。来るべき秋のシーズンに向けて、非常に激しいトレーニングが選手には課せられる。春はチーム作り、というよりは個人個人のビルドアップに比重を置くチームが多い。個々のレベルアップは強いチームを形成する上で欠かせない重要な要因のため、走りこみ、ウエイトトレーニング、ガチンコのコンタクト練習など過酷なフィジカルトレーニングがこれでもかという位行われる。 そう、この春シーズンはある意味1年で最もきつい時期。それ故に肉体的な疲労、ライバルとの競争による心労など、負担もハンパではない。中でも現実的な例として、Aチーム入り目前(Bチーム=準レギュラー)の選手は、何が何でもチーム内の競争に勝ち、公式戦ジャージに身を包みたいという想いが強く、精神的にも緊張状態が続くのである。
■サマーキャンプ前のオフ 春に蓄積された疲労を癒す時期が、1年で唯一「7月のオープン戦終了後〜8月のサマーキャンプまで」という期間である。その期間の長さは、チームにとってまちまちではあるが、おおよそ3〜4週間といったところか。 ただ、中にはオープン戦の翌日から再び練習に入るチームもあり、夏のオフという概念がないチームもあるようだが・・ 前述のように7月のオープン戦終了後は、全国のラガーにとってつかの間の休息期間。学生であれば仲間と海へ繰り出したり、旅行へ行ったり。社会人であれば、既婚者は家族サービスに時間を費やし、独身者は仲間と飲み歩いたり。このように様々なオフの過ごし方がある。学生はこの時期期末テストの勉強に追われ、社会人はこの期間に一気に仕事をこなさなくてはならなかったりと、中々思うように過ごせない悲しい現実も一部あるようだ。 オフというと、この時期は何もかも忘れ(当然ラグビーも忘れ)遊び呆けるように聞こえるかもしれないが、そんなことはない。オフで心身ともにリラックスできる反面、この時期の過ごし方が後のサマーキャンプ、後のシーズンへ与える影響が大きいことは、選手自身が重々承知している。来るべきシーズンに備え、自分の体調をコントロールするのに最適な時期なのである。そう、仲間が休んでいる間、オフ返上でトレーニングをする選手も存在する。 ラグビー部に所属するということは(どのスポーツでも言えることではあるが)、選手であれば誰でも公式戦に出場することが最大の目的なので、その目的を達成するために敢えて「ラグビー漬け」というオフの過ごし方もある。
■来るべきシーズンに備えたサマーキャンプ オフは前述の通り、ラグビー漬けのオフも含め様々な過ごし方がある旨を紹介したが、どの過ごし方も目的はサマーキャンプで最高の自分を最大限アピールするための、調整期間だということ。思い思いに過ごしたオフの後は、いよいよサマーキャンプ(夏合宿)に突入する。
ではどこでキャンプを張るか。チームにより様々だが、菅平(長野県)、北見、網走、美幌等(北海道)、ニュージーランド、オーストラリアなどが主なキャンプ地である。 「サマーキャンプのメッカ」菅平は、高校、大学、クラブチーム、ラグビースクール等数多くのチームが集い、毎年夏は多くのチームで賑わう。(ここ2〜3年、関東学院大学と早稲田大学の夏の陣は、シーズンの大学日本一を占うといわれる重要な一戦として、ラグビーファンも多く観戦に訪れる) 一方で社会人チームは北海道が主流となっている。整備された天然芝グラウンド、広い土地、涼しい気候とトレーニングするには最高の環境が用意されている。 ニュージーランド、オーストラリアはラグビーが盛んな国として有名であり、(ニュージーランドは国技)日本の社会人チームへも多数の一流選手が所属している。その関係もあり、数多くの社会人チームがキャンプを張るという事情もある。また、日本の夏季はニュージーランド、オーストラリアの冬季でもあるので、日本の高温多湿な環境に悩まされることなく、ラグビーに打ち込めるのも強みだ。 それぞれの地で、チームはシーズンを睨んだビルドアップに臨む。
■シーズン終了後のオフ シーズンも終盤に入り、最終戦を終えるとチームはしばし充電期間に入る。思うような結果が出ず、順位を落とし早々にオフを迎えるチームから、シーズン最後の大会「日本選手権大会」決勝まで進み、日本で最も遅いオフを迎えるチームまで、シーズンには必ずオフがある。そしてオフには、シーズンの慰労会や納会、タイトル獲得したチームは祝勝会などが実施される。シーズン中禁酒していた選手などは、オフにより解禁し、これまでの鬱憤を晴らすべく毎晩のように飲み歩くこともあるとかないとか。 学生は、4年生は卒業旅行、現役はウインタースポーツを楽しんだり、アルバイトをしたり。社会人は丁度年度末にあたるこの時期、多忙な業務の渦中に巻き込まれ、慣れないPCと格闘しながら日々残業する姿も。一ラグビー選手から一サラリーマンへ戻る時期でもある。
■次のシーズンに向け ここまで、春シーズン、夏のオフ、サマーキャンプ、そしてシーズン終了後のオフなどシーズン以外では見えにくい様相を紹介してきた。 オフに入るとまたすぐ春シーズンがやってきて、新たな「競争」が始まる。その繰り返しにより、日本のラグビー界は常にまわっているのである。
■おまけ もしも試合を観戦する機会があったら、試合に出場している選手は15人もしくは22人だが、その裏では多くの試合に出場できない選手の支えがあり、チームが存在していることを、感じ頂けたらと思う。 そして、そんな選手達を暖かく見守り、ファンとしてどんどんグラウンドに足を運んでもらえればと思う。
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