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![]() ラグビーと私2006年11月06日 8月から始まったこのコラムも、今回でひとまず「ノーサイド」となる。今回は少し私的なことになってしまうが、代表歴もなく平凡な選手だった私が、自分なりに持っているラグビー観について、最後に話してみたい。
■ラグビー漬けの半生 20年前、当時小学6年生の私はサッカー少年だった。以前のコラム「ラグビーがメジャーになる日」にも書いたが、私とラグビーの出会いは、運命的というにはほど遠いほど、あっさりしたものだった。 のちに高校、大学、そして企業でラグビーを続けることになるとは、想像もしていなかった。 「ラグビーに捧げた青春時代」。そう言っても過言でないほど、練習に明け暮れた。まわりの生徒が勉強している間、試験休み期間中、修学旅行、文化祭・・・そんな中も、ひたすら練習。日が昇る前からグラウンドに飛び出し、日が暮れても練習している日もあった(なんと12時間!) これまでの半生、良くも悪くもラグビーによって支えられてきた。私の人格は、9割以上ラグビーによって形成されたものだと思う。
■ラグビーから得た財産 私がラグビーから得たかけがえのない財産は「仲間」だ。日々トレーニングで体をぶつけ合い、立てなくなるほど厳しい練習に耐え、試合に勝って共に喜び負けて共に悔やむ。寮生活で寝食まで共にし、一緒にバカをしたり、悩みごとを相談しあったり。 中学から社会人まで、私のまわりにはいつも彼らがいて、そして彼らに支えられていた。 ラグビーは15人でプレーする団体競技だから、チームワークの良さがチーム力に直結する。「仲が良い」チームほど強いというのが、私の持論だ。 もちろん、見せかけだけの仲ではなく、言いたいことを素直に言い合え、個々の主張を皆が尊重できるような仲のことだ。仲の良いチームは、試合中コミュニケーション能力に優れ、厳しい状況下でも皆でチームを立て直す能力に長けている。 そして、それは一生涯の仲間であり、何事にも代えられない宝物である。ラグビーという競技に出会わなければ、この宝物を得ることはなかったと思っている。
■普通の会社員として 私は学校の勉強は苦手で、成績も良くなかった。勉強する時間があったら、サインプレーを考えたり、ラグビー雑誌を見たり。食事の後は試合のビデオを見たり、入浴後はストレッチをしたり。ラグビーに関わる「勉強」なら十分していた。 私は現役引退後、普通の会社員として働いている。仕事能力的には同期連中に劣るかもしれないが、ラグビーをしてきたことの強みもあるような気がしている。関連部門を動かす力(人を生かすプレー?)とか、お客さん・関係者との信頼関係構築(体育会系ノリ?)とか、強みを自負する分野もある。とはいえ、「文武両道」この四字熟語が一番耳に痛い言葉だ(笑)。 ■最後に ラグビーを知らない人にも、ラグビーの持つ世界観を理解してもほしい。興味をもって試合会場に足を運んでほしい。そんな気持ちで、このコラムを書いてきた。 残念ながら今の日本ラグビーは、トップリーグが開かれていようが、テストマッチが行われていようが、一般の人々の反響は少ない。 ラグビーの持っている良さ。例えば、ノーサイドまで観客は席を立たないこと。いいプレーがあれば、相手チームにも拍手を惜しまないこと。胸を張って誇れるよさがあると感じている。 最後に、計11回の「ノーサイド!」をご覧いただき、本当にありがとうございました。 【プロフィール】
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