“ビッグ・ベン”のひげ面が緩みっぱなしだった。
10季ぶりのスーパーボウル進出を決めたスティーラーズの主役は、パスで2つ、ランで1つのTDを決めたQBベン・ロスリスバーガー。NFL2季目の23歳が成長ぶりを見せつけ、昨季の決勝敗退の雪辱を果たした。
昨季はパスを投げようとしても、すぐにあきらめて走り出すことが多かった。それが今季はギリギリまでレシーバーを探し、鋭く投げ込めるようになった。チーム内での信頼感も、存在感も、グッと上がった。
この日も味方守備陣の頑張りを、すかさずTDに結びつけた。
3―0の第1クオーター(Q)12分すぎ。味方が相手QBに襲いかかってファンブルさせ、敵陣39ヤードからの攻撃権を手にした。2プレー目に24ヤードのパスを決めてゴール前へ。5プレー目、ウィルソンへ12ヤードのTDパスを通した。17―3の第2Q終了間際にも、味方のインターセプトで得た攻撃をTDパスで締める。これで試合は決まった。
今季はひざの故障で4試合を欠場。だが、昨季の決勝で3インターセプトを喫した悔しさが、196センチ、109キロの巨体を支えた。すべて敵地で戦ったプレーオフ3戦では、勝負強さが光った。
試合後のテレビのインタビューに、「相手の守備は強かったけど、みんなが助けてくれた」と満足げに語った。
第6シードからの初の栄冠なるか。70年代だけで4度頂点に輝いた古豪が、デトロイトへ乗り込む。