サッカー女子日本代表の沢穂希(ほまれ)主将と佐々木則夫監督が最優秀賞を得た国際サッカー連盟(FIFA)の表彰式(9日)で、一人の無名イタリア選手が「フェアプレー大使」として表彰された。
イタリア2部リーグでプレーするシモーネ・ファリーナ(29)。表彰理由は、八百長を持ちかけられながら拒絶し、警察に通報した勇気と潔癖さからだ。昨年11月、国内カップ戦で20万ユーロ(約2千万円)と引き換えに八百長に加わるよう求められた。持ちかけた相手は警察に逮捕された。
イタリア紙によると、スイス・チューリヒの会場で、ブラッターFIFA会長から「勇気ある男を皆さんに紹介できてうれしい」とたたえられて壇上に立ったファリーナは「簡単なことではなかったが、家族に支えられて前に進むことができた」と述べた。(ローマ=石田博士)