陸上男子100メートルで、日本勢初の9秒台に期待が高まっている。1968年にジム・ハインズ(米)が人類で初めて10秒の壁を突破してから45年。己の肉体だけで勝負する世界で、偉業はなるか。
4月29日の織田幹雄記念国際大会で、京都・洛南高3年の桐生祥秀(よしひで)(17)がジュニア世界記録に並ぶ10秒01をマーク。10秒07の自己ベストを持つロンドン五輪代表で慶大3年の山県(やまがた)亮太(20)も追い風参考ながら10秒04で走った。9秒台が一気に現実味を帯びた。
日本記録の10秒00は98年バンコク・アジア大会で伊東浩司が出した。準決勝だったため、最後は力を抜いており、体を10センチ前に倒していれば、9秒台だったと言われる。以後、朝原宣治や末続慎吾らが10秒0台で走ったが届かなかった。「誰が出してもおかしくなかった。ただ、10秒を壁として意識し過ぎた」と、日本陸上競技連盟の原田康弘強化委員長(58)は話す。
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