【抜井規泰】大相撲名古屋場所で、大関稀勢の里が初の綱とりに挑む。3代目横綱若乃花が昇進した1998年以来、15年ぶりの日本出身力士の横綱誕生はなるのか。
「とにかく稀勢の里に横綱になってもらいたくて、たまらないって感じだね」。ある元大関は、苦笑交じりに語る。確かに、稀勢の里の横綱昇進のハードルは下がり続けている。
横綱審議委員会は昇進条件を「大関で2場所連続優勝、またはそれに準じる成績」と定めている。だが、平成に入ってからは旭富士から日馬富士まで8人全員が、2場所連続優勝で横綱に昇進した。内規には「準じる」とあるが、実質「連続優勝」が条件になっていた。1986年、双羽黒が優勝経験ゼロで横綱になったものの、結局1度も優勝できずに廃業し、大相撲のイメージを落とした。厳しい姿勢はこの反省から、とも言われている。
しかし、稀勢の里に限っては白鵬に2差をつけられた夏場所に続いて、名古屋で優勝を逃しても横綱に、という雰囲気すら漂う。
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