■西武・永江恭平
(6日、西武7―3ロッテ)
【小俣勇貴】手を回す二塁審判に気づき、照れくさそうに歩を緩めた。「奇跡の本塁打ですね」。同点の5回、西武の永江が中堅右にプロ初の本塁打をたたき込んだ。
外角直球を完璧にとらえた。海星高(長崎)出の2年目の指定席は9番。打率1割1分3厘の前日までなら派手に空振りした球かもしれない。打てたのは「付きっきりで教えてくれたコーチのおかげです」。
安部、田辺両打撃コーチが前夜からたくらんでいた。「ビフォーアフターで驚くぐらい改造しよう」。試合前の練習で、右足を上げていた打撃フォームをノーステップに変更。すると投手側に突っ込む悪癖が影をひそめ、力みも抜けた。
174センチと小柄ながら強肩とグラブさばきが認められて開幕の遊撃を勝ち取った。が、からっきし打てずに控えに回ることも。大リーグに挑戦した中島ら、西武の歴代の遊撃手は強打者ばかり。「先輩に肩を並べるくらいの遊撃手になりたい」。20歳。あどけなさが残る笑顔で言った。
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