【アビニョン(仏)=酒瀬川亮介】自転車ロードレースのツール・ド・フランスは16日からアルプスの山岳コースを走り抜ける終盤戦に入る。14日の第15ステージを終え、昨年2位のクリストファー・フルーム(英)が圧倒的な強さを見せている。
初の総合優勝を狙うフルームは、3度目の総合優勝を狙うアルベルト・コンタドール(スペイン)に4分25秒の差をつけている。圧巻だったのは、最後の20キロあまりを上り続ける名物の坂がある14日の第15ステージ。背後に食らいつくコンタドールを残り7キロで突き放すと、1分40秒の差をつけた。「勝つためにここに来たが、フルームは強すぎた」とコンタドールは事実上の白旗を掲げた。終盤もフルームが得意な山岳が多く、よほどのアクシデントがない限り、逆転は起きないだろう。
仏紙は「フルームは別の惑星にいる」と見出しでうたい、ナイロビ生まれであることから「白いケニア人」とも表現。強すぎるというだけで「ドーピングの疑い」とテレビは繰り返す。フルームは「そういう疑問をもつ人がいるのは分かるが、悲しいことだ」。ゆっくりしたフランス語で答えた。
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。