(21日、大相撲名古屋場所千秋楽)
【小田邦彦】力なく土俵を割る稀勢の里の右足とともに、来場所の「綱とり」も消えた。満員の観客の声援は、そのままため息へと変わった。
この一番に勝てば、秋場所に綱とりがつながる。そんな重圧に173キロの体は縛られた。緊張した時の癖であるまばたきを土俵上で繰り返した。1回目の立ち合いは相手に合わせることなく、興奮して突っかける。2回目の立ち合いにはいつもの圧力がなく、腰高だった。左四つで右上手を許すと、相手の寄りに、なすすべはなかった。
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