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焦り・スランプ…宮里藍、もがいて成長 参戦4年目のV

2009年7月27日7時33分

写真:26日、仏エビアンで行われた米ツアーで優勝し、トロフィーを手に笑顔を見せる宮里藍=ロイター
26日、仏エビアンで行われた米ツアーで優勝し、トロフィーを手に笑顔を見せる宮里藍=ロイター

写真:26日、仏エビアンで行われた米ツアーで優勝し、トロフィーにキスをする宮里藍=ロイター26日、仏エビアンで行われた米ツアーで優勝し、トロフィーにキスをする宮里藍=ロイター

写真:プレーオフ最初のホールでバーディーパットを決めた宮里藍=ロイタープレーオフ最初のホールでバーディーパットを決めた宮里藍=ロイター

写真:上田桃子(左)と優勝を喜ぶ宮里藍=ロイター上田桃子(左)と優勝を喜ぶ宮里藍=ロイター

写真:プレーオフで優勝を決め両手を突き上げる宮里藍=ロイタープレーオフで優勝を決め両手を突き上げる宮里藍=ロイター

 「ゴルフをやめたい」。宮里藍が周囲にそう漏らしたのは07年の初秋だった。

 全英女子オープン最終日の17番で右方向へのOBを2連発。そこから5試合続けて決勝ラウンドに進めなかった。秋のミズノクラシック(三重)では、素人同然に右へ曲げたショットを打ち、観客を驚かせたほどだ。ドロー(左曲がり)が持ち球だったはずの宮里がスイングの迷いという暗闇に足を踏み入れた。

 「ジュニア時代から、一度に三つのアドバイスをもらっても、すぐに直せる子でした。でも、器用ということは、土台がなかったということだったんです」

 06年のツアー出場権をかけた予選会で2位に12打差をつけ、鳴り物入りで米ツアーにデビュー。だが、コーチを務めた父優さんと接する機会が減り、徐々にスイングに狂いが生じた。「早く優勝したい」という願望が焦りとなり、スランプを深刻化させた。

 浮上のきっかけは、スウェーデンのナショナルチームのコーチを務めたピア・ニールソン氏との出会いだ。「自分に期待し過ぎないこと」「すぐに結果を求めてはいけない」。琴線に触れるアドバイスが、新たな支えとなった。

 昨年から復調傾向で、今季は13戦に出場して、ベスト10入りが6度。「ゴルフの状態は米ツアーに来てから一番いい。集大成のシーズンにしたい」と語っていた。

 本格参戦して4年目、83戦目での初優勝。その道のりが、長かったのか、短かったのか。答えは難しい。

 ただ、ファンやメディアに気を配るプロ意識は米ツアーでも屈指だ。昨季は自分よりも先に優勝する可能性があった上田桃子がスランプと見るや、食事に誘って励ましたこともあった。米ツアー初優勝は、技術面だけでなく、人間としての成長と無縁ではない。(畑中謙一郎)

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