【小俣勇貴】試合前の取材に応じていた西武の渡辺監督が突然、切り出した。「仙台育英、押し出しだってね」。全国高校野球選手権宮城大会の決勝の話だ。柴田の岩佐政也投手(3年)が押し出し四球でサヨナラ負けし初の甲子園切符を逃した。監督の脳裏に、苦い記憶がよみがえった。
1983年夏、群馬大会決勝。優勝候補の前橋工のエースだった。太田工戦、1―1で迎えた11回裏。2死満塁から四球を与え、高校野球が終わった。「めったに無いよね。いまだに夏になると、言われるよ」
当時を「俺は3日間、本当に放心状態だった」と振り返る。そして続けた。
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