【第4日、競泳男子100メートル平泳ぎ】
頭をプールの壁に激しくぶつけてゴールした。銀メダル。利き足の左足を水の上に突きだし、喜びを爆発させた。
100メートル平泳ぎ(運動機能障害)に出場した中村智太郎選手(28)には、生まれた時から両腕がない。「水に落ちた時におぼれないように」と考えた親のすすめで、5歳で水泳を始めた。当時から中村選手を指導する大谷達也さん(52)は、「最初から水中でのバランス感覚に優れていた」と話す。
一番しっくりきたのが平泳ぎだった。「平泳ぎは、泳力の7〜8割を足のキックによる推進力が生み出す」と大谷さん。中村選手はもともと足の関節が柔らかく、水をつかんで後ろに送り出すのがうまく、足の筋力をつけることで日本の頂点に上りつめた。