左足のつま先と右足のかかとにボールを挟み、左足を蹴り上げてトスを上げる。足だけでなく、手や腕にも障害のある車いすテニスのクラスで、米国のニック・テーラー選手(32)のプレーが注目を集めている。
出場選手のなかでも障害が重く、唯一、電動車いすに乗る。左手でラケットを、右手で車いすを動かすレバーを、それぞれ逆手で握る。腕は動かない。車いすを回転させてラケットを振る。ラケットを振る高さを変えることはできないので、相手が打ち込む球の落下ポイントを先読みし、車いすで回り込む。
シングルスの初戦でテーラー選手に敗れた川野将太選手(26)は「簡単にやっているように見せているけど、才能だ」と舌を巻く。このクラスがパラリンピックに採用された2004年のアテネ大会から出場。5日、ダブルスは3連覇を果たし、シングルスは準決勝に進出を決めた。