9月28日のレスリング女子世界選手権で優勝し、五輪3連覇と合わせて世界大会13連覇を果たした吉田沙保里選手(29)=津市出身、ALSOK=の国民栄誉賞授与に向け、地元の三重県が動き出す。鈴木英敬知事らが4日、首相官邸で藤村修官房長官に「要望趣意書」を手渡す。
官邸を訪れるのは鈴木知事のほか、津市や地元団体の関係者6人。要望書は「吉田選手の功績は、スポーツ界全体の飛躍をもたらし、国民に夢と希望を与えた。老若男女問わず愛され、親しまれている人柄は、日本の誉れであり宝」と訴えている。
自治体が国に対し、国民栄誉賞を求めるのは「聞いたことがない」(三重県の担当者)。吉田選手は「県民特別栄誉賞」を2回も受賞し、県としてもこれ以上、与える賞がなくなってしまったという事情もある。果たして異例の「陳情」は実るのか。