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「照れくさいやろ」野村監督、ぼやいて締めた24年間

2009年10月24日20時23分

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写真:楽天、日本ハムの選手たちから胴上げされる野村監督。今季限りでの退任が決まっており、最後の公式戦となった=24日、札幌ドーム、葛谷晋吾撮影楽天、日本ハムの選手たちから胴上げされる野村監督。今季限りでの退任が決まっており、最後の公式戦となった=24日、札幌ドーム、葛谷晋吾撮影

写真:日本シリーズ進出を逃し、スタンドに手を振りながらグラウンドを去る楽天の野村監督=24日、札幌ドーム、葛谷晋吾撮影日本シリーズ進出を逃し、スタンドに手を振りながらグラウンドを去る楽天の野村監督=24日、札幌ドーム、葛谷晋吾撮影

 74歳の老将のもとへ、楽天と日本ハムの選手たちが集まり、胴上げが始まった。その体が5度、宙に舞う。

 「照れくさいやろ。まあ、日本ハムにも稲葉とか一緒にやった連中がいて、お別れをしてくれた。感無量というか胸が詰まった。『野球屋』みょうりに尽きる」

 楽天の野村克也監督が24日、計24年間に及んだプロ野球監督生活に終止符を打った。

 日本ハムの稲葉篤紀選手や吉井理人コーチはヤクルト時代の教え子。「縁を持った人がユニホームを着て頑張っているのは喜ばしい。人間、『人』を残すのが一番。少しは野球界に貢献できたかな」

 05年12月2日。創設1年目に97敗した新球団・楽天の監督に就任した。寄せ集めの弱小チームに「考える野球」を植え付け、就任4年目の今季はリーグ2位に躍進した。

 短期決戦でも名采配は健在だった。しかし、最後はクライマックスシリーズ(CS)慣れした日本ハムに屈した。「気配を読み、スキを突いてくる。それが日本ハムとの差。野村の教えは(楽天に)全然浸透していない。もう1年やらせてもらいたかった」。いつまでも、ぼやき続けた。

 「王や長嶋がヒマワリなら、おれはひっそりと咲く月見草」。現役時代、注目されないパ・リーグを嘆いた。いま、低迷する球界を盛り上げようと、毎日テレビカメラの前に立ち、ぼやき、時に鼻歌まで歌った。

 このCSの注目度は、セをはるかに上回った。試合前、群がる報道陣を眺め、満足げにつぶやいた。「時代は変わるもんだな。今やプロ野球と言えば楽天だ」。もちろん、毒舌も忘れない。「来年からは巨人に戻るだろうけど」

 07年の開幕前。選手、ファンへのメッセージで書いた。「世の中を、あっと言わせてやろう」。就任から1423日。老将の願いは確かに、届いた。優勝という「宿題」は、教え子たちに受け継がれていく。(稲崎航一)

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