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サッカー 日本代表の源流

ユース育ち 一貫指導で培った地力

2005年08月22日

写真

東アジア選手権の北朝鮮戦での大黒将志=上田潤撮影

 放っておくと木登りや砂遊びをする子が多い中、いつもボールを追いかけている。足でボールに触るリズム感も良い。

 87年。J1ガンバ大阪の上野山信行・育成普及部長(48)は、大阪の釜本FCに小学1年で入ってきた日本代表フォワード(FW)大黒将志(25=ガ大阪)のそんな姿を覚えている。

 93年にJリーグが発足すると、ガ大阪ユース監督などを歴任。ガ大阪のジュニアユース(中学年代)、ユース(高校年代)で成長する大黒を見続けてきた。

 今年のワールドカップ(W杯)アジア最終予選で2得点し、今季のJ1でも日本人最高の12点を挙げている大黒の性格はおとなしかった。「FWは『おれが、おれが』でいい」と説いた。これまでの学校での指導は集団での役割分担を強調し過ぎ、ストライカーに必要な自我の強さを阻害すると感じていた。

 「シュートは気持ちじゃない。技術だ。距離によってける力を変えよう」と教えた。ゴールから遠ければ足の甲を振り抜き、威力が増すインステップキック。近ければ、足の内側を使い、正確度が高いインサイドキックで空いたコースに流し込めばいい。

 日本では「シュートは思い切り」と教える傾向があり、ゴールの枠を外れても、チャレンジ精神が評価されていた。「精神論と技術論を分けないと、ストライカーをつぶす」と考えた。

 大黒の最大の長所と言われるものに「オフ・ザ・ボールの動き」がある。パスを受ける前に相手のマークをはずし、シュートしやすい状況を作る動きだ。基本としてたたき込まれた。上野山部長は今の大黒を「パスを出す味方の選手によって、動き出すタイミングを変えている。基本があるからこその応用」とみる。

 Jリーグは各クラブがユース、ジュニアユースのチームを持たなければならない。地域のサッカー普及とともに、進学するたびに指導者が変わる学校とは異なる一貫指導で、レベルの高い選手を育てるためだ。

 ガ大阪の育成実績は輝かしい。大黒のほか、主将のディフェンダー宮本恒靖(28=ガ大阪)、ミッドフィールダー稲本潤一(25=イングランド・ウェストブロミッジ)と、今の日本代表にはユース出身が3人もいる。

 選手育成は生活環境作りにも及ぶ。稲本が高校1年の時、上野山部長は全日制から通信制の高校への転校を勧めた。かつて、宮本が片道2時間かけて夕方の練習に通い、夜11時に食事する生活を強いられた反省からだ。通信制に移った稲本は昼間のトップチームの練習に加わって力をつけ、高校3年ではJリーグの試合に出場した。

 今季のJ1でJリーグのユース出身選手は133人。日本人選手の約4分の1を占める。Jリーグの藤口光紀理事(55)は「順当な数字」と話す。「高校がある限り、全員がJリーグユース出身者になり得ない。重要なのは、Jリーグをみて人工芝やゴールキーパーコーチを置くなど、環境整備を始めた高校があること。日本全体がいい方向にいっている」

 ただ、Jクラブ間の育成実績には差がある。ユース出身者が多いのはガ大阪、横浜Fマリノス、ジェフ千葉で14人、サンフレッチェ広島が13人。一方で1人しか出ていないクラブがある。

 藤口理事は「選手を発掘し、長い目で育てるには地元との結びつきが大切。スポーツ普及の重要性がわかっているクラブとトップチームの成績など目先の利益だけを追うクラブの差」とみる。

 「子供のミスを分析し、修正できる指導者が必要。若手指導のスペシャリストをクラブが育成しているかどうかだ」と上野山部長。日本代表の一大勢力となっているガ大阪ユース。93年のJリーグ発足時から選手育成をクラブの重要な指針としてきた成果が出ている。


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