世界最高峰のヨットレース・アメリカズカップ(アメリカ杯)。前哨戦となるワールドシリーズ(WS)最終第9戦が11月19日から2日間、福岡市で開かれる。
165年の歴史を誇るヨットレース。1851年、英国のワイト島一周レースが起源で、優勝チーム「アメリカ」の名前が冠せられた。1983年に豪州艇に奪われるまでの132年間、米国艇が優勝杯を保持し続けた。大会は不定期開催、本戦は来年6月に英領バミューダ諸島で開催。予選を勝ち抜いた1チームが前大会の勝利チームと一騎打ちする。防衛艇は「オラクル・チームUSA」。福岡で開催されるのは本戦に先立つワールドシリーズの最終戦。来年5、6月にはバミューダでさらに予選があり、挑戦艇が決まる。
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ランドローバー・BAR(英) | 512 |
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オラクル・チームUSA(米) | 493 |
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エミレーツ・チーム・ニュージーランド(NZ) | 485 |
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アルテミィス・レーシング(スウェーデン) | 466 |
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ソフトバンク・チーム・ジャパン(日) | 460 |
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グルパマ・チーム・フランス(仏) | 419 |
アメリカ杯・ワールドシリーズ福岡大会の日程 | |
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19日(本戦1日目) | 午後1時~午後2時半 |
20日(本戦2日目) | 午後1時~午後2時半 |
※本戦は各日3レースを実施。 1日目は各レースの1位10点、2位9点、3位8点、4位7点、5位6点、6位5点。 2日目は得点が倍になる。 2日間の総得点が多いチームが優勝 |
開催地:福岡県福岡市中央区地行浜
日本チーム総監督 早福和彦
日本チームを率いるのは早福和彦総監督(50)だ。「いま戦っているのが、夢のようです」と話す。
高校を卒業後、地元の新潟市で就職したが、広い世界が見たくて20歳で上京。23歳だった1989年、アメリカ杯参戦を目指すセーラー募集の新聞広告を見た。未経験だったが「世界中に行ける」と応募した。
95、2000年と「ニッポンチャレンジ」の一員としてアメリカ杯に参戦。日本勢の参戦が途絶えた後も、海外で競技を続けた。15年に日本チームの総監督に就任。「勝ってヨットの魅力を広めたい」と語る。
日本チームスキッパー
ディーン・バーカー
レース戦略を組み立てる重要な役割を担うのは、スキッパー(艇長)だ。日本チームは、世界的な名スキッパーのディーン・バーカー氏(43)を迎え入れた。
その名が一躍有名になったのは、2000年の第30回大会(5勝先勝方式)だ。4戦全勝で迎えた5戦目で、母国のニュージーランド艇のかじ取りを任され、挑戦艇のイタリア艇に快勝。史上最年少の26歳で優勝スキッパーになった。
バーカー氏は、日本チームの長所を「一糸乱れぬチームワーク」と語る。チーム力にさらに磨きをかけ、アメリカ杯奪取を狙う。
日本チームスキッパー
ディーン・バーカー
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