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お中元特集

【VOL.2 実践編】お中元は相手を知ってネットで賢く!

2010年6月21日

写真忙しいことを理由にお中元をあきらめてない? インターネットを活用すれば、時間も場所も選ばない

写真ファンの皆さんからプレゼントをもらうことも多く、いつも感謝しています

 お中元選びは、慣れていないと時間ばかりが過ぎてしまうもの。入門編でお中元を贈ってみてはとアドバイスを受けた愛子は、ネットショッピングがお手軽で便利との情報を知り、さっそく品物を選び始めます。はたして、彼女が選ぼうとした贈りものとは? 何をヒントに選べば良いかを学びましょう。

        ◇  ◇  ◇

 お中元を贈ろうと決めたところで、日々の忙しさは変わらない。デパートに行く時間も当分とれなさそうだ。松本部長は今日もさっさと1人で出かけてしまったけれど、お中元を贈ると連れて行ってくれるようになるかも…なんて考えると、ちょっと気分もまぎれる。

 「愛子ちゃん、お昼食べにいこうよ」

 ちょうど書類の右端をパチンとホチキスで留めたときだった。顔を上げると、2つ上の鈴木先輩がこちらを見て笑っていた。いかにも体育会系といった風貌(ふうぼう)の鈴木先輩は、愛子が営業部に異動してきて以来、何かと世話を焼いてくれる。お客様への提案の仕方や上司との付き合い方など、いろいろと学ぶところの多い先輩だ。

 食後のコーヒーをかき混ぜていたあたりで、鈴木先輩がふと切り出した。

 「外に連れて行ってもらえないから、落ち込んでいるでしょ」

 もともと感情が態度に出やすい愛子のことだ。部長の背中をがっかりしながら見つめている姿を、先輩は見ていたのだろう。愛子はカップの中でスプーンをクルクル回しながら、何も言わずにぶぜんとした表情を見せた。

 「そのうち連れて行ってもらえるよ。愛子ちゃんが成長すればの話だけどね」

 成長……。いったい成長って何なのよ。愛子はおもしろくない気持ちになって、強引に話を変えることにした。

 「先輩はお中元とか贈っています?」

 「俺? 俺は毎年贈っているよ。入社3年目くらいからずっとね」

 「私も今年、いよいよお中元デビューしようと考えているんですよ。でも忙しくてデパートに行く時間がなくて」

 「俺はいつもネットショッピングだよ。やっぱりネットでサクサクっとが一番」

 そういえば昨夜パソコンで「お中元」を検索したとき、たくさんのショッピングサイトを見かけた気がする。テレビCMの影響か、お中元と言えば風呂敷に包んだ贈り物を手渡しするイメージだったけれど、確かにそれは現代的ではない。化粧品や洋服はすっかりネットショッピングに頼りっぱなしなのに、どうやら先入観にとらわれていたらしい。季節も時代も、移る時はあっという間に移ってしまうのだ。

 さっそくその夜、お気に入りのハーブティーをお供にパソコンに向かった。教えてもらったサイトにアクセスすると、先輩の言っていた通り、いろいろなジャンルから選べるようだ。ただこれだけ種類があると、正直迷ってしまう。

 「部長は何を贈ったら喜ぶのだろう」と考えることは、すなわち、これまでに松本部長と交わした会話を思い返すことだった。

 「私はお酒がまったく飲めなくてねえ」
 「ゴルフもけっきょく続かなかったな。いまはマラソンが趣味だよ」

 そうか、何げない会話には、相手を深く知るためのヒントがたくさん隠れていたのだ。お中元という行事があってはじめて見えてくる、本当の人柄や趣味。愛子は、何か大切なことに気づいた気がした。

 そのとき天の声のように、歓迎会で耳にした何げない会話が頭に浮かんだ。

 「私たち夫婦はフルーツに目がなくてね」

 フルーツタルトの色鮮やかさと甘酸っぱい味が、愛子の五感にありありとよみがえってきた。

 ■森山愛子さんインタビュー

 意外に思われるかもしれませんが、もらって嬉しいものは、化粧品やストッキング、靴下やタオルなど、すぐに使える実用的なグッズです。ファンの皆さんからプレゼントをもらうことも多く、いつも感謝しています。そういえば下着メーカーに勤める女性のファンの方が、段ボール1箱分の下着を贈ってくださったときは、さすがにビックリしました(笑)。

お中元チェックポイント(2)

森山愛子さん

・お中元の相場
 付き合いの度合いや送り手の年齢によって差があるものの、一般的な相場は3000円〜5000円。お互いに負担にならない金額で十分です。
・お中元の渡し方
 本来は訪問して直接お渡しする形だったお中元ですが、今は配送でも失礼にはあたりません。ただし日頃お世話になったお礼の品なので、感謝の気持ちを伝える送り状を発送します。送り状は商品に同封、もしくは荷物が届くころに手紙かハガキを出しましょう。
・贈り物選び
 贈り物は相手に合わせて、喜んでいただけるものを贈りましょう。旬の生鮮食品などは喜ばれる贈りものですが、腐りやすいお中元時期には細心の注意が必要です。不在期間にあたらないか、事前に確認をとることをおすすめします。

プロフィール

森山愛子さん

森山 愛子(もりやま・あいこ)

1985年1月27日 栃木県宇都宮市出身。演歌歌手。2004年に「おんな節」で東芝EMIよりデビュー。明るく親しまれやすいキャラクターとは裏腹に、確かな歌唱力を持つ若手実力派として知られている。本業の歌手以外にも情報番組のレポーターなど、多様な場で活躍中。「第37回日本有線大賞」新人賞、「第46回日本レコード大賞」新人賞を受賞。ティアンドケイ・ミュージック所属。

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