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お中元特集

成田山参道「うなぎ祭り」、苦渋の値上げ

2011年7月11日18時4分

写真:土用の丑(うし)の日やお中元の時期の仕込みは早朝から。参道までウナギを焼くにおいが漂う=成田市仲町の「菊屋」拡大土用の丑(うし)の日やお中元の時期の仕込みは早朝から。参道までウナギを焼くにおいが漂う=成田市仲町の「菊屋」

 成田山新勝寺の参道に密集するウナギ料理店を中心に、14日から1カ月余り繰り広げられる「成田うなぎ祭り」。店を巡るスタンプラリー形式で景品が当たるというこの祭りに、ウナギの高騰が水を差している。

■稚魚不漁で仕入れ値高騰

 約800メートルの参道に、ウナギ料理を出す店が約60店。店を利用するごとにスタンプを押してもらい、三つためると、旅行券や成田名産品の詰め合わせなどが抽選で当たる。成田うなぎ祭りは街おこしの一環で、今年で7回目を数える。昨年は45都道府県から6400を超える応募があった。

 しかし今年は、ほとんどの店が値上げに踏み切った。成田市観光協会のまとめによると、大半の店は200〜300円値上げし、ウナギ料理を出す参加店のうち値上げを見送ったのは2軒だけという。

 値上げを見送った店の一つ、老舗の日本料理店「菊屋」でも「上うな重(2千円)なら500円程度値上げしたい」というのが本音だ。ただ、値上げにより客離れが進むことのほうが気がかりだという。

 値上げの理由は、仕入れ値の高騰だ。

 参道の複数の店にウナギを卸す「忠平」(銚子市)によると、国産ウナギの価格は2009年から4割ずつ上昇しており、2年でちょうど倍になった。

 近くを流れる利根川は、稚魚のシラスウナギがとれる全国でも有数の川だ。ところが09年の漁獲量と比べ、10年はわずか約5%、11年は少し盛り返したものの、それでも約7%と激減した。これがウナギの高騰につながっている。

 シラスウナギ漁は、乱獲や稚魚が生息できる場所が少なくなった影響で、減少傾向が続いているが、今年は特に台湾や中国でとれるシラスも不漁だ。国産、輸入ものが共に価格が急騰し、5月ごろから全国各地でウナギ料理値上げの動きが広がっているという。

 成田うなぎ祭りは8月21日まで。成田市観光協会は「値上がりしても都内の店より千円は安い。最後にミニうな重を食べるコース料理の店もあり、楽しめます」とPRに躍起だ。(長屋護)

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