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お中元特集2011

【北アイルランド】カードにだってこだわりたい!

2011年7月1日

写真:カードの専門店には、誕生日カードがこんなに豊富。相手や年齢向けに細かく分かれている拡大カードの専門店には、誕生日カードがこんなに豊富。相手や年齢向けに細かく分かれている

写真:お得感がある、バッジつきの誕生日カードは定番商品拡大お得感がある、バッジつきの誕生日カードは定番商品

写真:こちらは大きさで勝負! プレゼントもよほど大きくないと、添え物になりそう…拡大こちらは大きさで勝負! プレゼントもよほど大きくないと、添え物になりそう…

写真:私がもらったスペシャルなカードたち。手作りや凝ったディテールのものも拡大私がもらったスペシャルなカードたち。手作りや凝ったディテールのものも

 北アイルランドでは、親しい人にプレゼントを贈るのは、主に誕生日とクリスマス。それに母の日や父の日、男性が女性に花束などを贈るバレンタインデーなどだろうか。チョコレートのギフトが飛び交うイースターなど、キリスト教関連の記念日もある。

 プレゼントの中身はむろん大事だが、それとともに絶対不可欠なのが、贈る相手や機会に合わせて選ばれるカードだ。場合によりカードだけを送ることはあっても、プレゼントにカードが添えられていないことは、ほとんど見ない。まるで、日本の「のし」のように、メッセージとサインが添えられたカードがくっついてくるのだ。

 例えば最大の年間行事クリスマスを見ても、大切な人には吟味したカードをギフトに添えて渡すが、友人には50枚入りパック販売のカードだけを渡す。何かお世話になった時や、恩師と別れる時などは、ギフトとともに「Thank you」と書かれたカードが贈られる。ほかに子供のキリスト教の洗礼を祝うカードや、肉親をなくした人へのカード、受験のグッドラックカードなどは、日本であまり見られないものだろう。

 年中売れる誕生日カードは、その種類の細かさがすごい。カードショップでは、お母さん用、お父さん用、おばあさん、娘、息子、孫向けなどと各コーナーに分かれており、カードの表に「お母さんへ」などと書かれてある。さらに、1歳、2歳、3歳用と、年齢別のカードも販売されている。中でも、カードに、年齢を表示した丸いバッジが付いたセットは人気だ。大人でも30歳、40歳など区切りの年の誕生日パーティーは盛大で、その時このバッジを胸につけるのが習慣だ。

 さほど大きくない首都ベルファストの中心部でも、3、4軒のカード専門店があり、これで経営が成り立つのだから、いかに皆が頻繁にカードを買うかがわかる。これら専門店へ行かなくても、ちょっとしたカードなら街のどこでも手に入る。スーパーマーケットには必ずカードコーナーがあるし、コンビニもしかり。だから誕生日パーティーの準備の途中に、カードの用意を忘れていたと気づいても心配なし! 逆に言えば、こんなに簡単に手に入るから、ギフトにカードが添えられていないと「カードも付いていないの?」と、物足りなく感じるのかもしれない。

筆者プロフィール

益邑信子(ますむら・のぶこ)

サンケイリビング新聞社に10年勤務後、フリーランス編集者へ。食やファッション、関西を中心とした街ネタから介護・バイオテクノロジーまで多彩な編集経験を積む。住宅関連記事も得意ジャンルであり、大手住宅メーカーの社内報も手がける。1998年から約1年半アイルランド共和国に暮らし、2005年からは英国・北アイルランドに在住。海外事情を住人の視点で発信している。

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