現在位置:
  1. asahi.com
  2. お中元特集2011
  3. 世界の贈り物
  4. 記事
お中元特集2011

【インド】ディワリーでハジケル4日間

2011年7月28日

写真:とても派手な飾りをする祭り拡大とても派手な飾りをする祭り

画像:食器と鍋類を贈る習慣が拡大食器と鍋類を贈る習慣が

写真:ディワリー用のユニークなカード拡大ディワリー用のユニークなカード

 インド三大祭りのひとつに、今年は10月24日から28日までにあたる「ディワリー」(光の祭り)というお祭りがある。ヒンドゥー暦(太陽暦)なので、毎年カトリックのイースターのように時期が変わる。10月末から11月初め、ヒンドゥー暦第7番目の月の初めの日になる。

 ヒンドゥー教のラクシュミー女神を祝う祭典である。「光の祭り」と呼ばれる由来は、アヨディヤ国に生まれたラーマ王子の王位継承争いから始まる。彼は14年間、国外追放にあっていた。最終的には現在のスリランカで「悪」を倒し、アヨディヤ国に帰ってきた王子を、人々が灯をともして大喜びで迎えたことが始まりだ。ヒンドゥー教にはクリスマスもイースターもないので、4日間も続くディワリーは日本流の「正月」にあたる。

 インドのオフィスではちょうどこの時期が決算期にあたり、帳簿も新しくなる。家の中の壁も綺麗に塗り直して、祭壇に飾ってあるガネーシャ(商売繁盛の神)とラクシュミー女神の像も真新しいものに買い替える。屋台ではたくさんのガネーシャと女神が並ぶそうだ。

 また、日本の正月のように離れている家族が帰省して、子どもや親せきが集まる特別な日でもある。多くの社員は休暇を取って実家へ帰るし、個人宅の使用人も5日間ほどの休みを取る。

 家族にはサリーや服や靴を新調してプレゼントする習慣があり、「ディワリーギフトコーナー」には食器や鍋が山積みとなる。メードや門番、いつもお世話になっている郵便配達やゴミの収集業者には、ナッツや甘いお菓子をあげ、オフィスの同僚や上司、取引先にもバスケットの中に入ったアーモンド、ピスタチオのナッツ類を贈るのが習わしだ。このシーズンは国際線がひじょうに混雑するのも、インドならではのことだ。

 家の中にも素焼きのツボにバターを入れて火をたくさんともす。火をともすのは、新しい心で、欲やエゴなどを捨てて愛と平和で自分を満たそうという意味があるらしい。プレゼントを交換して、爆竹を鳴らしたり、一晩中花火大会になったり、外も家も大騒ぎとなる。

筆者プロフィール

パッハー眞理(ぱっはー・まり)

ウィーン生まれで東京育ち。ピアノ教師でライター。35年居住していたオーストリアをあとに2011年春からインドのデリーへ移り住む。5千年の歴史を持つインドでは毎日がヨーロッパとかけ離れた日々で驚きの連続。出来るだけインドの生活をエンジョイしようと愛犬ともども暮らしている。
海外書き人クラブ、南アジア外国人特派員クラブ、コンコルディアプレスクラブ会員。著書に『アウガルテン宮殿への道』共著『ニッポンの評判』『インディ泥んこウィーン生活』がある。

検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介