ここから本文エリア現在位置asahi.comトップ > シンポジウム記事

司馬遼太郎没後10年シンポジウム 「街道をゆく」の世界
主催者あいさつ

写真

会場風景

 進藤隆夫出版本部長 本日は、司馬遼太郎没後10年シンポジウム「『街道をゆく』の世界」にたくさんの皆様のご来場をいただきまして、まことにありがとうございます。主催者を代表いたしましてごあいさつ、お礼を申し上げたいと思います。

 一大紀行エッセー、と申し上げていいと思います。この「街道をゆく」の全43巻が朝日新聞社の「週刊朝日」誌上に連載され始めたのは1971年、昭和46年でした。その年の1月1日号から、今からちょうど10年前の96年3月13日号まででした。

 連載は25年間、計1147回に及びました。司馬さんが、47歳のときから、絶筆となりました「濃尾参州記」の72歳までです。

 連載が始まりました71年当時、司馬さんは産経新聞に、4年間に及ぶ大作、「坂の上の雲」を連載中でした。前後して「世に棲(す)む日日」を「週刊朝日」、「花神」を朝日新聞、「覇王の家」を「小説新潮」に連載しておりました。

 今振り返っても、旺盛なあふれ出る執筆意欲に支えられた、作家の最も充実した一時期であり、そのころにこの「街道をゆく」の連載が始まったということであります。

 司馬さんの著作は今でも全く古びることなく、多くの読者に読み継がれております。単行本、文庫本を合わせますと、その数は600タイトルになり、総合計の販売部数は、昨年末時点で、2億を超えたそうであります。

 今日はその中でも「街道をゆく」に絞って討論していただくわけですが、この作品だけでも1066万部が、私ども朝日新聞社から発行されております。幅広い読者のご支持をいただいているということでありまして、感謝にたえない次第であります。

 没後10年を機会に私どもでは、読みやすい大きな活字で編集し直したワイド版の「街道をゆく」シリーズ、それと、ビジュアルシリーズの週刊百科「街道をゆく」全60号を発行し、2シリーズともこの3月に完結いたしました。これを記念しまして、今日のシンポジウムを催させていただくわけであります。

 ご後援いただきました司馬遼太郎記念財団には、両シリーズの刊行中、大変お世話になりました。この席をお借りしまして御礼を申し上げたいと思います。

 今晩は皆様と生前の司馬遼太郎さんをしのびつつ、出席されます講師の先生方には、作品の持つ魅力について、縦横無尽に語り合っていただければ幸いです。どうぞ、ごゆっくりお楽しみ下さい。


ここから広告です 広告終わり
▲このページのトップに戻る
asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。 Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.