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東京大学・朝日新聞共同シンポジウム 「大学の試練と挑戦―日米欧のトップが語る」

ヘンリー・ヤン氏の招待講演(2)

写真ヘンリー・ヤン氏
一方で日本、先週、これはクロニクル・フォー・エディケーションが国際コラムに書いていまして、表紙に郷(通子)先生、このように載っておりました。これをご紹介したいと思いました。これが今とても話題になっています。日本ではどういう女性が高等教育のトップになっているかです。
それでは、あと8分ほど残っておりますので、その残された時間でカリフォルニア大学サンタバーバラ校での経験についてお話ししたいと思います。美しいキャンパスなので、ぜひ皆様機会があったら来てください。毎年2月に来ていただくんです。というのは、気候が2月、すばらしいからなんです。1000名の教員、2万2000人の学生、1800人のスタッフがおります。
教諭ガバナンスという制度をとっておりまして、教授陣の規則は厳格です。そして、学長、学部など、人材の採用についての委員会を設立しておりまして、教授からの推薦がないと採用できない制度になっております。また、予算を含めて、すべての問題についてコンサルテーション協議式で行います。
こちら、おもしろいロサンゼルス・タイムス紙がやったストーリーなんですけれども、これは去年です、今年ではありません。82名のノーベル受賞者、物理学、化学、医学の分野におきまして1996年以降取得している人たちのうち、19名がカリフォルニアの研究所や大学に属しているということです。うち、我が校は4人もいるんです。
こちらのチャートをごらんください。カリフォルニア大学サンタバーバラ校の教授陣などで、2名が物理学、2名が化学、1名が経済学賞を取得しているんです。ほかにも、グレン・カラー教授という人が全米技術勲章を受け取りました。UCサンタバーバラにおきまして、4つのインターネットの誕生地の一つになったところの研究を行ったということです。1969年の先生の研究です。
中村修二教授、もう皆様、よくご存じだと思います。1994年、当時まだ日本にいらしたんですけれども、我々は彼を採用しました。それから、7年前から教授をしてくださっているんですけれども、94年に青色発光ダイオードの発明を発表しました。ベルリンの国際会議においてです。ハーバート・クローマー先生は、彼の理論が使われたということで、非常にエキサイティングな思いをしたということです。クローマー先生の引用です。突然世の中が変わった。これは白熱電球の終わりの始まりであるということです。物事をよりうまくやるのではなく、今まで全くできなかったことができるようになるのだということです。
6年後、ハーバート・クローマー先生が物理学ノーベル賞を受賞しました。そして、昨年、中村教授はミレニアム・テクノロジー賞という世界最大の技術賞を受賞したんです。100万ユーロの賞金、ほかの人と共有しないんです。青色発光ダイオード、緑と白の発光ダイオードの研究です。
これがなかったとしたら、世界の3分1が電気にアクセスを持たなかったということです。そして、ライト・アップ・ザ・ワールド・ファンデーションという財団にその賞金の一部を寄附しました。この発光ダイオードの結果、世界に電気をつけることができるんです。世界人口の3分の1に電気を与えることができるんです。アマゾンの村の女の子も、夜、本を読めるんです。これだけ発光ダイオードの技術が貢献しております。
2名のノーベル賞受賞者がチームをつくりまして、「パワー・オブ・ザ・サン」というビデオを制作いたしました。これは太陽エネルギーについてのビジネスなんですけれども、ケンブリッジ大学のアイザック・ニュートンがもともと始めた思想です。このラクダはワクチンを運んでいるんです。つまり薬を農村に運んでいるんです。そこで太陽熱を使って冷蔵して運べるようにするんです。冷蔵状態でワクチンを輸送します。それだけ太陽熱が貢献しております。もしご関心のある方、3万部コピーを作成したので、後でeメールを送ってくだされば、ぜひお送りしたいと思います。
我々はサンタバーバラという実に美しい所に住んでいます。それを自覚しています。 我々としては、若い最も優秀な人材を採用したいわけです。彼らが研究に専念できるような最高の待遇を用意しています。過去3年間に学部の29人のメンバーがそうした待遇を獲得しました。1人当たりの賞金額を示しております。これが若い教授陣の採用にいかに重要かということを示しております。
100万ドル以上のスタートアップパッケージを提供することによって、研究者を獲得しております。そして、こちらは人文分野における著名な賞の受賞者の数ですけれども、フルブライト、フォード財団、ロックフェラー財団などの賞を受賞しております。
これは最後のスライドですけれども、我々は研究クラスターにおける力をつけていこうというビジョンを掲げております。こういう研究クラスターを設立して、ユニークで学際的で、国際連携を促進し、世界ベストなものをつくろうとしております。それぞれの写真などを簡単に説明します。
カブリ理論物理学研究所ですけれども、ぜひ来てください。
カリフォルニア科学イノベーションの研究所があります。
ナノ・インスティチュートというところなんですけれども、UCLAと半分ずつ、折半で出資しております。情報技術の進化、ナノテクノロジーの進化ゆえに、我々はそれがどういうインパクトを社会に対して及ぼすかということを行っていかなくてはならない、社会のために行わなくてはなりません。
また、マイクロソフトがUCサンタバーバラに出資して、量子コンピュータ学の分野での研究所を設立しました。フィールズ賞受賞者のマイケル・フリードマン教授が所長を務めてくれています。
中村教授の発光ダイオードエネルギーセンターもございます。
海洋科学研究所もありまして、1400万ドル、年間予算の研究所です。一例だけ挙げますと、この持続可能漁業プロジェクトというのを実施しております。いかに漁獲を保全するかということでありまして、サンクチュアリを定義するんです。そこは1年、2年間の間はだれも漁獲してはならない。そこで魚が育てられるので、将来漁民がそこで漁獲できるようになるということです。
ガザニーガ教授はマッカーサー財団から1000万ドルの資金を取得して、法学と神経科学のプロジェクトを始めました。
ホームページにおきましては、過去のアメリカの大統領プロジェクトというのをやっております。217名の人たちが先月だけでもアクセスしました。この赤い点がウェブサイトに来ている人たちの国籍を示しております。
また、カーズィー・ウルフ映像ニューメディアセンターというのもあります。
次に、30メートルの望遠鏡ですけれども、私が個人的にかかわっております。ACURAとカリフォルニア州工科大学、ACURAというのは科学、天文学研究のための大学連合ですけれども、また、あしたは日本の関連機関のところに訪問してこれを売り込む予定でありますので、ご関心のある方、どうぞおっしゃってください。
ご静聴ありがとうございました。(拍手)
武内
ヤン学長、どうもありがとうございました。
それでは、ここで休憩に入らせていただきます。
休憩の後、パネルディスカッションを行いますが、冒頭にも申し上げましたように、皆様の質問をお受けいたします。パネルには、今、講演いただきましたリチャード、ヤン両学長も参加されます。ご質問のある方はお手元の質問票に記入していただきますようお願いいたします。パネルディスカッションの途中で係の者が回収いたします。
それでは、ただいまから3時15分までにこの場に、休憩といたしたいと思います。3時15分にお戻りいただきますよう、お願い申し上げます。
それでは、休憩に入らせていただきます。

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