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【シンポジウム】

日本経済再生の戦略を考える〜中国パワーを視野に

2002年7月5日、東京・有楽町朝日ホール




 急成長する中国経済の実態と、それを踏まえた日本の将来を論じるシンポジウム「日本経済再生の戦略を考える〜中国パワーを視野に」(朝日新聞社主催)が7月5日、東京・有楽町の朝日ホールで開かれた。第1部「中国の実像にせまる」では、農村から沿海部に大量供給が続く労働力や、「世界の工場」としての実力などを論議した。第2部「日本をどう変える」では、中国の発展が浮かび上がらせた日本の問題点、改革のあるべき方向などについて、各分野の専門家が意見を交わした。(敬称略、順不同)

◇第1部「中国の実像にせまる」
服部健治氏
愛知大学現代中国学部教授
服部健治氏

日中投資促進機構北京事務所首席代表を6年務め昨年4月から現職。54歳。
少徳敬雄氏
松下電器産業常務(海外担当)
少徳敬雄氏

同社中国本部長を6年務めた後、松下の海外戦略を統括する現職に。62歳。
和中清氏
経営コンサルタント
和中清氏

中国での投資指導と同時に、自らも販売事業を展開。著書に「中国市場の読み方」。株式会社 インフォーム(http://www.inform-kw.co.jp/)代表取締役。55歳。
劉積仁氏
中国瀋陽市にある大手ソフト企業集団NEUSOFT総裁
劉積仁氏

東北大学副学長も務め、日本法人も設立。46歳。

◇第2部「日本をどう変える」
生田正治氏
商船三井会長
生田正治氏

経済同友会副代表幹事、日本経団連OECD諮問委員会委員長としても積極発言。67歳。
深川由起子氏
青山学院大学経済学部助教授
深川由起子氏

東アジア経済が専門で、主な著書に「韓国・先進国経済論」。43歳。
片山善博氏
鳥取県知事
片山善博氏

99年最年少で知事に初当選。旧自治省出身。情報公開と現場主義を柱に県政改革を進める。50歳。
莫邦富氏
ジャーナリスト
莫邦富氏

上海外国語大卒業後、85年に来日。最新の著書に「日本企業がなぜ中国に敗れるのか」。49歳。
(コーディネーターは、桐村英一郎・朝日新聞論説副主幹)

 司会 皆様、こんにちは。大変お待たせをいたしました。ただいまより朝日新聞社が主催いたしますシンポジウム「日本経済再生の戦略を考える〜中国パワーを視野に」を始めさせていただきます。私、本日のアナウンスを担当させていただきます糸永直美と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、本日皆様にはプログラムとともに質問用紙をお配りしております。パネリストの皆様に質問がおありの方は、第1部、第2部ともにセッションの途中に係の者が場内を回りますので、ご記入の上、お渡しくださいませ。

 では、初めに主催者を代表いたしまして、朝日新聞社総合研究センター所長の野村彰男が皆様にごあいさつを申し上げます。

 野村 皆様、こんにちは。本日はお忙しい中、そしてまた、お暑い中を朝日新聞社主催のシンポジウムに、このように多数おいでいただきまして、どうもありがとうございます。

 ここ数年、私たちの身の回りで、中国の工業製品を目にすることが多くなりました。メイド・イン・チャイナが価格の安さだけではなくて、品質の目ざましい向上ぶりで、私たち日本人の生活にとっても欠かせない位置を占めつつあるように思われます。今年は、日中国交回復30周年の節目の年に当たります。この間の中国の躍進、特に、改革・開放路線のもとでの経済の急成長ぶりには大変めざましいものがあります。

 一方、私たち日本のほうはどうかと申しますと、まだまだ低迷の長いトンネルから抜け切れないでいます。この一衣帯水の中国が、昨年末にはWTOに加盟いたしました。そして、世界の工場と呼ばれるまでになっております。日本企業が次々に中国に生産拠点を移し、生産や販売で中国企業と手を結ぶというニュースが続いて、中国を「脅威」とする議論も聞こえてまいります。

 果たして、中国は脅威なのでしょうか。先ごろ2002年版の通商白書が発表され、その中で、そんなゼロサムの発想では、東アジアの経済発展は望めないという指摘がなされていました。中国は脅威であるとして警戒するのではなく、この東アジアの目ざましい経済発展地域と地理的に近いという利点を生かして、一体となって経済発展を目指すべきだという発想に切りかえるべきだと、そのような指摘がなされていました。

 隣国の躍進にたじろぐのではなくて、お互いに強みを生かして、「ウィン・ウィン」関係をいかに築いていくか、そういう発想が大事だろうと思います。本日は日中の双方からすばらしいパネリストをお招きいただきました。第一部では、そうした中国の実像に迫っていただこうと思っております。そして、第2部では、そうした中国との関係において、日本経済の再生のために一体何ができるのか、どのような将来像を描けるのかということを存分に話し合っていただこうと考えております。活発な実りある議論が展開されるものと確信しております。どうぞ最後までご清聴いただければ幸いです。主催者を代表いたしまして、ごあいさつといたします。どうもありがとうございました。





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