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若き日の4点、里帰り 横山大観展、23日開幕
(2008年01月16日)

「月夜の波図」(1904年ごろ、米ボストン美術館蔵)
Gift of Mrs.Francis Gardner Curtis Photograph©2008 Museum of Fine Arts, Boston
「没後50年 横山大観――新たなる伝説へ」が23日、東京・六本木の国立新美術館で開幕する。大観の代表作が並ぶなか、米国のボストン美術館から里帰りする若き日の作品4点も注目される。
1904(明治37)年2月、大観35歳。ボストン美術館での仕事に赴く師・岡倉天心に同行し、盟友・菱田春草らとともに米国へ旅立った。このころ大観らは輪郭線より色彩を重んじる新しい日本画の手法を試みていた。しかし国内では冷淡に受け止められ、画家生活も困難を極めていた。
この状況を打開するため天心は、ニューヨークなどで大観や春草らの作品を紹介する展覧会を開いた。すると、日本での反応とは打って変わって大好評で、ニューヨーク・タイムズでも報道された。
今回、ボストン美術館から出品されるのは「帰牧図」「月夜の波図」「海図」「金魚図」の4点。現地の展覧会で即売されたり、天心の交友関係をつたって人の手に渡ったりして、やがて同美術館に収められたという。
1904年4月29日付の同紙には、大観や春草の絵画展がニューヨークのセンチュリークラブという画廊であり、「作品は金の紙に縁取られている」と記録されている。4点のうち「月夜の波図」は縁に金紙の跡が確認され、米国で開かれた展覧会の出品作であったことを示している。