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インターネット機能がついた薄型テレビを電機各社が売り出している。お茶の間で気軽にニュースやグルメなどの生活情報が得られるとPRする。もっとも、90年代後半に登場したインターネットテレビはあっという間に姿を消した。他社の「お手並み拝見」と様子見のメーカーもあり、どこまで普及するかは未知数だ。
東芝は10日、液晶テレビ2機種を発売した。LAN端子とインターネット閲覧ソフトを標準装備しており、通信回線に接続後、「一発ネット」と名付けたリモコンのボタンを押すと、即座にインターネットにつながる。アドレスを入れる場合はリモコンの文字キーを使うが、画面を前後左右に動かして決定ボタンでたどっていくこともでき、「年配者らも気軽に使える」という。
先陣を切ったのは松下電器産業。昨秋発売の薄型テレビにネット機能を搭載した。「Tナビ」と称し、ネットに接続すると独自のサイトが現れ、映画や天気など54の情報サイトから簡単に選べる。出前や郵便物の宅配時間指定なども可能だ。
インターネットテレビが登場したのは初めてではない。96年以降、シャープなどの大手が相次いで販売したが、売れずに撤退した。当時は今のような常時接続の高速大容量(ブロードバンド)通信が一般化しておらず、ほしい情報にたどり着くまで時間も電話代もかかった。テレビ自体の価格も高かった。東芝と松下は「今は通信環境が変わった。ニーズはある」と力説。価格も通常の薄型テレビと同水準だ。
それでも、「テレビにインターネットまではいらない」という消費者心理をどう乗り越えるか、課題は大きい。松下はTナビを「テレビでインターネット」と宣伝していない。「携帯電話のiモードをインターネットだと意識して使っている人は少ない。Tナビもサービスの一つとして自然に浸透させたい」。東芝も「あくまでテレビは画質が大事。ネット機能は付加価値として売り込む」という。
両社はパソコンメーカーでもあり、「テレビではちょっとネットを見たい時に。込み入った仕事や検索はパソコンで」と性格の違いも訴える。
薄型テレビで競合するソニーは一部機種にネット機能を付けるものの、「市場は大きくなるとみるが、状況を見ながら進める」。日立も7機種に搭載するが、値段は約4万円高く、「消費者の反応を見て今後の展開を考える」としている。
(2004/03/21)
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