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ソニーは7日午前の臨時取締役会で、出井伸之会長兼グループ最高経営責任者(CEO)(67)と安藤国威社長(63)が退き、米放送大手CBS出身のハワード・ストリンガー副会長(63)が出井氏の、生え抜きの中鉢良治副社長(57)が安藤氏の、それぞれ後任に就く首脳人事を内定した。外国人のトップ就任は創業以来初めて。デジタル家電の不振などで主力のエレクトロニクス部門の収益低迷が続いており、首脳刷新で立て直しを図る。
出井氏は最高顧問、安藤氏は顧問になる。6月22日開催予定の株主総会後の取締役会で正式に決める。また、人気ゲーム機「プレイステーション」の生みの親と言われる久多良木健・副社長兼最高執行責任者(COO)(54)も4月1日付で退き、ゲーム事業に専念。井原勝美・副社長兼最高財務責任者(CFO)(54)は続投する。
今回の人事について出井氏はこの日午前、東京都内で記者団に「私の決断ですよ」と話した。ソニーは企業統治の強化に向け、03年に委員会等設置会社に移行している。委員会の過半を占める社外取締役の意向が、日本を代表する企業の首脳人事に働いたかどうかにも注目が集まりそうだ。
ストリンガー氏はCBSなどを経て、97年にソニーの米国法人社長に就任し、エンターテインメント部門のCOOを兼務。映画事業を軌道に乗せ、MGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)買収の成功などが評価された。映画、音楽などソフト事業に精通する立場から、世界に展開する経営の全般をみる。社長になる中鉢氏は製造部門が長く、ソニーの本業である家電などエレクトロニクス部門の経営を中心にみていくとみられる。
出井氏は95年4月、大賀典雄氏の後を継いで常務から社長に就任。いち早く執行役員やカンパニー制を導入し、企業統治の強化に努めた。00年に会長兼CEOになり、安藤氏を社長にした。だが03年1〜3月期に「ソニーショック」と呼ばれた大幅赤字を計上。エレクトロニクス部門が不振に陥り、経営再建を迫られた。
その後も薄型テレビやDVDレコーダー、携帯型音楽プレーヤーなどデジタル家電の戦略で出遅れが響き、今年1月には、05年3月期の連結決算見通しを大幅に下方修正。出井氏が目標に掲げた「06年度の売上高営業利益率10%達成」は困難な見通しになっていた。
東京株式市場でのソニーの株価は、7日午前の終値が前週末より70円高い4080円。首脳刷新を伝える報道を受け、主力部門立て直しへの期待感が表れたとの見方も出ている。
(2005/03/07)
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