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正面からぶつかり合うPSPとニンテンドーDS
ゲームエキスポ「E3」レポート(上)

asahi.com編集部 平 和博(サンノゼ)

「E3」の会場となったロサンゼルス・コンベンション・センター

 ゲーム業界最大の見本市「エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ(E3)」が、5月12日から14日まで、米カリフォルニア州ロサンゼルスで開かれた。今回、最大の話題は二つの携帯ゲーム機、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の「プレイステーション・ポータブル(PSP)」と任天堂の「ニンテンドー・ディーエス(DS)」。さらに、定番タイトルの新作など、様々な話題も。

 期間中、巨大ゲームセンターと化したロサンゼルスのコンベンション・センターでは、87カ国、65000人の業界関係者たちが、ずらりと並んだコントローラーを握りしめ、モニター画面に次々に現れる無数のモンスターたちを倒していた。

巨大ホールで向かい合うSCEと任天堂のブース

●携帯ゲーム機

 何と言っても、PSPとニンテンドーDSだ。

 SCEと任天堂。記者会見は11日午前9時(米国西海岸時間)がSCE、11時から任天堂の順。約5万平方メートルの会場総面積、400を超す出展社の中でも、ブースの巨大さでは双璧(そうへき)をなす両社は、展示ホールでも通路をはさんで向かい合わせ、という構え。「震源地」といった感じだ。

 ニンテンドーDSコーナーは、任天堂ブースの一番奥まったところで外からは仕切られ、長蛇の列は初日から「1時間待ち」の表示。期間中、この行列はほとんど変わらず。はったりかと思って最終日の14日、午前9時の開場と同時に並んでみたが、コーナーにたどり着くまでにたっぷり1時間半待った。

任天堂の二画面携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」

 ニンテンドーDSの肝は二つの3インチ液晶画面。デモ用に展示されていたゲームでの使い方は、まず上の画面でプレーしながら、下の画面ではマップ表示といったもの。このほか、下画面には、タッチスクリーン機能があるため、画面を指で触ったり、専用ペンによる操作でプレーすることもできる。デモには、このペンを使った手書きのチャット機能もあった。二つのスロットは、DS用ソフトと、ゲームボーイ・アドバンス用ソフトのため。

 ソニー・ブースのPSPコーナーにも行列はあったが、最終日の待ち時間は10分程度。ビデオ、ゲーム、オーディオなど、PSPの搭載機能ごとに展示が行われていた。

 画面サイズは4.3インチのワイドスクリーン。DSやゲームボーイ・アドバンスより大きいということもあり、携帯用のディスプレーとしては、ゆったりした感じ。液晶画面の解像度は、映像がかなり鮮明に表示されるという印象で、ビデオを楽しむのにもストレスは感じなさそうだ。ゲームは、デモ用のサンプル画像がメーンだったため、プレーしてみた感じについては、何とも言えない。

SCEの携帯ゲーム機「PSP」

 ゲームソフトや映像には「UMD」と呼ばれる、おにぎり型のケースに入った小型光ディスク(直径60ミリ、最大容量1.8ギガ)を使用する。メモリースティックも使える。

 ニンテンドーDS、PSPともに、無線LAN(WiFi)対応。いずれも、展示コーナーでは実機が固定されていたため、手に持った重さの感じは不明。

 それぞれにアイデアはあり、あとはタイトルの充実とユーザーの利用場面によって、好みが分かれてくるだろう。

●ハリウッドと定番

スパイダーマンが見下ろすディスプレイ

 「E3もどんどんハリウッド化していくな」と参加者の一人は、ちょっとうんざりしたような口調で話した。

 会場のコンベンション・センター壁面にへばりついた巨大なスパイダーマンがそれをよく物語る。 E3に出展された主なタイトルを並べてみても、「スパイダーマン2」「ドリームワークス シュレック・テール」(アクティビジョン)、「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」「ロード・オブ・ザ・リング/サード・エイジ」「ロード・オブ・ザ・リング/バトル・フォー・ミドルアース」「キャットウーマン」(エレクトロニック・アーツ)、「スターウォーズ ナイツ・オブ・オールド・リパブリックII:ザ・シス・ローズ」(ルーカスアーツ)、さらにセガ・オブ・アメリカとワーナーブラザーズ・インタラクティブエンターテインメントが共同展開を発表した「マトリックス・オンライン」。

 スターウォーズのストームトルーパーがホールをうろうろし、マトリックスのエージェント・スミスの等身大フィギュアが並べてある様子は、確かに映画イベントの風情だ。映画のヒット作がゲーム化される流れは、もはや定番とも言える。映画会社にとっては、コンテンツのマルチユースによる収入源となり、ユーザーにとっては、ヒット作の世界をゲームで追体験できるというのが最大の楽しみ。だが、ゲームとしての品質は、また別の問題だろう。

会場にはエージェント・スミスの等身大フィギュアも並んだ

 ゲームタイトルの定番としてはスクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジー(FF)XII」。「2004年冬から2005年春発売をめど」とされているが、E3では実際にプレーすることができ、大混雑。任天堂の記者会見では「ゼルダの伝説」の最新作の発表もあった。










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