バーチャルリアリティー(VR)が知られるようになって20年余り。現実を忠実に再現して見せる技術が近年、人間の感覚を解明するツールとして注目されている。視覚や触覚をだますことで感覚の特性を研究したり、感覚を精緻(せいち)に再現することでロボットと人間の協働を探ったり。研究は思わぬ発展を見せている。
木の枠で囲まれたディスプレーをのぞき込むと、自分の顔が映し出された。枠には小さなカメラがついていて、ディスプレーは鏡の役目を果たす。だがこの鏡、ちょっとくせ者だ。見ている私は無表情なのに、鏡の中の私が勝手にほほえんだり悲しそうに眉毛を下げたりする。
実はこれ、東大大学院情報理工学系研究科の吉田成朗さんが研究で作った「扇情的な鏡」。カメラが写した顔の情報から目や頬の位置を変え、笑顔や悲しそうな顔を鏡に映し出す。鏡に見せられた表情によって本人の感情が変わる。「人は悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しくなる」という、心理学では知られている理論を実験できるシステムなのだ。
吉田さんは22〜27歳の6人の男女に、事前に実験の目的は明かさずに2種類のマフラーを渡して巻いてもらい、自分の意思では表情を変えずに15秒間ずつ、「扇情的な鏡」に映った自分を見つめてもらった。
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